GOTOトラベル(その1):2020/10/2〜2020/12/11
GOTOキャンペーンとはコロナで落ち込んだ日本経済を活性化するために、日本国内の観光などの需要にカンフル剤(具体的には現金助成)を打つ日本政府の経済政策のひとつです。

GOTOキャンペーンにはGOTOトラベル、GOTOイート、GOTOイベント、GOTO商店街の4つがあるそうで、何と言ってもGOTOトラベルが一番大きな目玉であるのはみんなが知るところです。政府の予算枠は何と1兆5000億円(5000万泊分)だそうです。

今年の3月には第一次の感染ピークが始まり、その後旅行はおろか外出なども自粛が指導され旅行好きな私にとっては悶々とする日が続いていました。
ところがGOTOトラベルで、「政府が補助を出しますから、どうぞ大いに旅行をして下さい」、というように流れが変わったのが7月頃から。

ウーン、そうか〜、、、わが日本政府が個人旅行に補助を出す、、、こりゃ利用しないテはないな〜、という事で3月から9月までどこにも出かけていない私たち、10月から12月の間、集中的にGOTOトラベルを利用して旅行を楽しんできました。

まずその(1)として10月分です。

久米島:10/2〜10/9(7泊8日)
沖縄本島のコロナ感染者はそこそこいましたが殆どが那覇で、久米島はゼロ。
という事でまずは行き慣れた(?)久米島です。
近鉄四日市駅からセントレア空港までの高速バスは運行停止中、そこで近鉄⇒名鉄で空港まで。

空港はガラガラでレストランも半分くらい閉まっていましたがいつも行くソバ屋は開いていましたのでさっそく入ってソバで一杯。
熱燗を一杯やると私は”日常モード”から一気に”旅モード”に切り替わるのであります。

久米島:10/2〜10/9(7泊8日)
セントレアから那覇までのフライトの乗客は座席の4分の1くらい、那覇から久米島は3分の1くらい。

久米島空港のオリックスレンタカーの窓口では私ひとりの客のために女性係員が待っていてくれました。
レンタカーのキーを受け取り、「車はいつもの場所ね」、とか言って説明を聞かずに車のところへ。

すると遠くから先程の係の女性が、「Nさ〜ん、そこじゃありませんよ〜、もう一列奥で〜す!」。 彼女は帰るところで、迷っている私を見つけたのでした。

久米島:10/2〜10/9(7泊8日)
ホテルはいつものイーフビーチホテル。宿泊客は15名程度だそうで、ロビーは本当にシンとしています。

今日から7拍、まあのんびり過ごしましょう、、、、。久米島はこれで8回目、いや9回目かも。

Tさんに電話をかけて到着の連絡。明日みんなで一杯やりましょう!という元気な声。
久米島ではTさんのお陰で付き合いの輪がグングン拡がり、行くといつも歓迎をしてくれます。

久米島:10/2〜10/9(7泊8日)
議員のTさんは町議会議長に出世、同級生の同じく議員のMさん、町職員のAさん、Aさんの同級生の中学校長のNさん、何だかちょっとお堅いような人が多いのですが、そういう雰囲気は全くありません。

今回はAさんの紹介で町の臨時職員として働いている30才の女性(東京出身)、25才の若者(栃木出身)の2人とも別の日に一杯やる事ができました。
仕事を辞めるとこういう若い人と一杯やるという機会そのものがなくなるので新鮮でした。

久米島:10/2〜10/9(7泊8日)
昼間は何をやっているか、、、先ず午前中はレンタカーで島内を巡ります。久米島は小さな島ですがキレイな場所が一杯あります。
コンビニで弁当を買って海を見ながら食べることもあります。どこへ行っても人影を見るのは希です。

14:00前にホテルに帰ってゆっくりと海洋深層水の大浴場に入ります。湯船からは青い空、蒼い海、白い雲が見えて最高です。
コロナで観光客が激減、7泊の間とうとう大浴場で他の人と一緒になる事はありませんでした。
つまり貸し切り状態でした。

久米島:10/2〜10/9(7泊8日)
風呂から上がるとロビー横の喫茶にPCと本を持って陣取ります。喫茶は営業をやっていません。客も殆どいませんので静かです。ビールを飲みながら資料の整理などをやります。

ビールは売店の冷蔵庫から勝手に取って、それをカウンターに持って行きルームチャージをお願いします。
1時間半くらい経つと眠くなるので部屋に帰ってベッドにゴロンと横になります。

実に気持ちのいいひとときです。

久米島:10/2〜10/9(7泊8日)
ホテルには大きなレストランがあり、朝食はここで頂くのですが現在は昼食・夕食はやっていません。
夕食は4人以上で特定のメニューだけ予約を受付けると言ってました。

私は今までもここのレストランで夕食とかは食べませんので閉まっていても特に問題はありません。
食事はホテルの近くに居酒屋が何軒もありますのでそこに行きます。
殆どの居酒屋は行ってみましたが、結局は3軒ほどに落ち着きました。。

久米島:10/2〜10/9(7泊8日)
居酒屋では泡盛のボトルをキープします。泡盛は銘柄にもよりますが決して安くはありません。私の頂く”美ら蛍”は4合瓶(720ml)で4000円です。

料理は沖縄独特のものも多く有りますが、注意しなくてはならないのが一般的に量がうんと多い点です。刺身などは私の住む地方の値段で2倍以上の盛りになります。

居酒屋の客は地元の方ばかりで、観光客は数えるほどです。居酒屋は家族連れも多く、久米島ではファミレスという感じでもあります。

久米島:10/2〜10/9(7泊8日)
GOTOトラベルで旅行すると”地域共通クーポン”をくれます。今回は1万8千円を電子クーポンでくれましたが使えるところがホテルだけなのです。

1万4千円を帰るまでに使わないと無効になる、しかし買いたいモノがありません。仕方ないので売店で泡盛の一升瓶を5本買って自宅に送ってもらう事にしました。

知人のところには近所のスーパーから送ってもらいました。
私の好きな銘柄は本土では流通がほとんどなく、1本4千円以上はするようでした。

久米島:10/2〜10/9(7泊8日)
とにかく観光客がいなくて島の中はひっそり、しかしコロナに関係なく素晴らしい自然はいつものように海と空に拡がっていました。

ホテルのマネージャーに聞いたところ、4月〜6月の客は文字通り”ゼロ”だったそうです。

久米島の8日間、実は私はマスクを一度も使いませんでした。現在はどうなのかわかりませんが、10月時点では島の人もマスクを使っている人は殆どいませんでした。

人がいませんから必要ないですよね、、、。

京都:10/13〜10/15(2泊3日)
ひとり旅の久米島を満喫、帰った翌週はカミさんと京都に行きました。
私にとって京都というのは大阪ほどではありませんが、土地勘のないところです。ホテルもどこがいいのかさっぱりわからず、観光地もよくわかりません。

そこで知人の奥さんに薦められた京都駅に隣接する”ホテル・グランヴィア”に2泊、観光もリコメンドをもらいました。
京都までは近鉄特急で2時間半、車より時間がかかりますが、電車はやはり気楽です。

京都:10/13〜10/15(2泊3日)
2泊でしたがそれぞれ別の部屋に泊まるという変則パターン。フロアーは15F、ラウンジも使えるところでした。

ラウンジではちょっとしたトラブル、マスクを外してラウンジに入ったとこと係の女性に厳しく叱責され、その後はカミさんにまで八つ当たり。

この態度は私も大いに気になったので、担当のアシスタントマネージャーを呼び出して強烈なワーニング。
一体何だったのでしょうか、あれは、、、。

京都:10/13〜10/15(2泊3日)
2日目の部屋は市内が一望できる北向きの部屋で、大いに気に入りました。

宿泊客は閑散としているという程ではなく、かと言って盛況でもありませんでした。
何もかも落ち着いた感じで過ごせました。

京都は鴨川沿いなどに超高級ホテルがありますが、我々レベルにはちょっと縁遠い感じで、このホテルは各種サービス、便利さなど全ての面でバランスがとれていると思いました。

京都:10/13〜10/15(2泊3日)
ガツガツ観光をする予定はありませんでしたが、1日目にお薦めの”嵯峨野トロッコ列車”に乗ってみました。
列車はガラガラ、自由に席を動くことができました。ここは紅葉の時期に来れば間違いなく最高のところでしょう。

1年前に京都に来た時は外国人観光客でどこもかもグチャグチャ、特に大陸方面の観光客、それにでかいリュックをしょった何人かわからない薄汚れた白人。

そんなのがひしめいていましたが今回は皆無、京都もまともな観光地になったな〜、という感じでした。

京都:10/13〜10/15(2泊3日)
トロッコ列車で嵯峨まで戻り、天龍寺に行ってみました。嵐山に来て天龍寺に行かないテはありません。

嵐山全体での観光客はやはり疎らで、天龍寺の中もひっそりしていました。たまに行き交う観光客は日本人だけで、ガイジンはいません。
でもインド人のような風貌と肌の色の一組の家族連れに会いました。
中学生くらいの女の子は目が合うとニッコリ笑ってくれました。お父さん、お母さんも穏やかそうな人でした。

京都:10/13〜10/15(2泊3日)
今回のプランは朝食だけでなく、夕食も込みでしかも普段の60%程度の値段、非常にお得でした。
夕食はフレンチのフルコース、2日連続になるのでメニューをそれぞれかなり変えて出してくれました。

ワインを1本頼みましたが、カミさんは一滴も飲まないので残ったボトルは部屋に持って帰りました。

14Fのレストランは非常にいい雰囲気で、これでバンドでも入っていれば文句なし、という感じでした。

京都:10/13〜10/15(2泊3日)
朝食は1日目が和食、2日目は洋食を頂きました。両方ともボリュームたっぷりでした。
洋食ではいつものとおり私は目玉焼き、カミさんはオムレツでした。
どういう顔ぶれが客が来ているのか、それとはなしに左右を観察すると年令は我々と大体同じくらいの人が多く、女性4人組というグループなどもいました。

子ども連れの客は入り口近くの別の部屋で食事をしていましたので、この辺の考慮もされているのが覗えました。

京都:10/13〜10/15(2泊3日)
2日目の朝早く太秦の映画村に行ってみました。
ここは今から40年前に会社の忘年会で来たところで、当時は”大映京都撮影所”という名前でした。

現在の”映画村”はその一部をアミューズメント施設として公開している、という事のようです。

現在我々がテレビで見る時代劇は何十年も前に作られた作品ばかりで、今新しく撮影される時代劇というのはテレビ用ではなく、映画が殆どのようです。

京都:10/13〜10/15(2泊3日)
二日目の昼食はホテルの中に入っている和食レストランで頂きました。
料理は月並みなものでしたが注文してから出てくるまで随分待たされました。

私は旅行に出た時は昼でも一杯やる事があり、この日は待たされたお陰で二杯になってしまいました。

この店も地域共通電子クーポンは使えませんでした。
電子クーポンは使い勝手が悪い!!

京都:10/13〜10/1(2泊3日)5
3日目の朝、帰るまでに時間があるので朝早く(9時前)に清水寺に行ってみました。土産物屋の殆どはまだ閉まっており、入り口は静かでした。

が、突如台風がやってきました。中学生の修学旅行の団体です。ギャーギャーとウルサいのなんのって、、、大陸からの観光客並でした。

この修学旅行の団体が2つ3つ、静かな朝の清水寺もちょっと興醒めでした。

京都:10/13〜10/15(2泊3日)
今回も地域共通クーポンを1万4千円もらいましたが、特に買いたいものがありません。昼食で使おうかと思っていましたが入った店は電子クーポンが使えず。

そこでホテルのみやげ物売り場で一度は口にしたいと思っていた京の銘酒、”月の桂”の”把和游(はわゆう)”を見つけたのでこれを買っちゃいました。

どんな味がするのか、正月に飲んでみようと楽しみにしています。

京都:10/13〜10/15(2泊3日)
清水寺に行った帰りの土産物屋で本格的な清水焼が目に入り、どうしても欲しくなり買っちゃいました。
最近は旅先で余計なものは買わないようにしているのですが、これは”例外”と言う事にしました。

京都はほんの近くなのに私達はあまり行ってなく、今回のGOTOのお陰で、「こんないい所が近くにあるよ」、と教えてもらいました。

外国人でごった返していない京都、これが本来の京都だと思いました。

東京:10/19〜10/25(6泊7日)
半年以上東京に行ってなく、いろいろ用事もあったので思い切って行くことにしました。

ホテルはGOTOキャンペーンで申し込むと驚くほど安い!という訳で現役時代にオハイオからの出張で泊まっていたホテルを予約しました。
地域共通クーポンは電子クーポンではなく右、紙クーポンで1万2千円くれました。

新幹線はいつものとおりこだまのグリーン、JR東日本の会員になっているとのぞみの普通車より安く乗れます。

東京:10/19〜10/25(6泊7日)
本題の用件は2日もあれば足りるのですが、ホテルは安く予約できるし、せっかっくだからという事で6泊を予約しました。
予約したホテルは普通のシティーホテルですが、明らかに”ホテルステイを楽しみに来た”、という感じの方を結構見掛けました。

おじいちゃん、おばあちゃん、それに娘とその子ども2人の5人グループ、というのは多分そういう人達かな〜と想像したり、退職者と思しき夫婦が食事をしていたり、やっぱりGOTOを利用してきているのかな〜、、、とか人間観察をやっちゃいました。

東京:10/19〜10/25(6泊7日)
このホテルは部屋は広くはありませんが、高層階は眺めも良く(今回は21F)落ち着けます。

今回何人かの友人などと会いましたが、中にはコロナなんで、という事でミーティングを断ってきた人もいました。
昼間の山手線などは今までよりうんと乗客は少ない感じです。マスクなしで乗って咳でもすれば撲殺されそうな雰囲気です。

しかし夕方のラッシュ時の混み具合は変わらず押し合いへし合いですから田舎住まいの私には乗車に抵抗がありました。

東京:10/19〜10/2(6泊7日)5
またしても困ったのが地域共通クーポンの使い道。特に買いたいものもないし、、、という事でホテルの和食レストランで使ってみました。

普段ではなかなか食べれない和食コース、、、。
レストランに客は殆どいなくて、奥の8人は入れる広い部屋に通されました。
お味は、、、こんなもんかな〜、という感じでした。
でも仲居さんのサービスというか対応のぶっきらぼうさには呆れるしかなく、せっかくの食事も台無しでした。

東京:10/19〜10/25(6泊7日)
今回のプランは朝食も込みでした。朝食は確か3000円くらいなのでこれもウレシイ組み合わせでした。
ここの朝食はバイキングで割と気に入っていましたが、今はコロナの影響でバイキングではなく、セットメニュー。

2回に分けて運ばれる豊富なメニューではあるのですが、洋食も和食もずっと同じ内容でした。
和食レストラン、朝食レストラン共にかなり合理化、つまり質を調整(?)をしているのが見え見えでした。
このホテルの中華は割といけるのですが一人で中華はね、、、。

東京:10/19〜10/2(6泊7日)5
ロビーはいつ見てもいガランとしていました。以前は朝夕なんかは結構人がいたのですが、、、。

毎日地下鉄などであちこち出かけたのですが、明らかに人は少ない印象を受けました。
秋葉原もあの大陸からの連中がいないので、30年前の正常な姿に戻った感じがしました。

都内通勤のサラリーマンもテレワークが増え、東京の昼間人口そのものが減っているそうです。コロナは社会を変えつつあるのかも知れません。

東京:10/19〜10/25(6泊7日)
夜は大体誰かとどこかでミーティングをやって過ごしました。出版社の編集者に巣鴨の寿司屋に連れていかれた時、客は何と我々3人だけ。
ある先輩と東京駅地下でちょっと昼飲みした時も13:30を過ぎると客は激減、
やはり飲食点の客が減っているのを実感しました。

ホテル近くの、ちょっと有名な居酒屋に思い切って入ってみたら、ここは満員。イヤ〜、ビックリです。
多分、こういうところが危ないんでしょうね、きっと。

東京:10/19〜10/25(6泊7日)
いろいろな社会事情に詳しい人達に話しを聞くと、コロナは間違いなく居酒屋のようなところ、それに白粉の匂いのするご婦人が侍って接待するお店、これが一番問題だと言っておりました。
これは大いに納得です。

しかしあの地域共通クーポンって、皆さん何に使っているのでしょうね。
電子クーポンは使える場所が限られていて使い勝手が悪く、結局そんなに欲しくもないものを無理に買っているんじゃないか、そういう感じしたのですが、、、。

GOTOトラベルは旅行会社を通じて予約を入れます。どこまで経済効果があるのか、直接効果・間接効果併せて5兆円とかいう数字を見た事がありますが、それはともかく宿泊代は3分の2、地域共通クーポンを入れると全体で半額になります。
GOTOトラベルの”お得感”は十分です。

出かける事によるコロナ感染リスクなど、いろいろとリスクも考えられますが、行動に注意すればそれほど気にすることはないかな、というのが私の率直な意見です。

GOTOトラベルは現在いろいろな変更がアナウンスされているのですが一体どうなるのでしょうか。
旅行好きには大いに気になるところです。