久しぶりに始めました(2020年3月31日)
1年半ぶりにこの幼稚なHPの更新再開である。
HPの中心は何といってもこの、「番外」、である。「日記」、とか、特に「旅行」、なんてのはほんの付け足しのコラムである。
こんなものは何の役にも立たない。
”番外”だけは絶対に役に立つトピックばかりだ。(とボクは思ってるんだけどね)

書きたいことは一杯あるが、まずとりあえず頭に浮かんだものを幾つか書き出してみよう。
最初からドギツイのも何だから、少し控えめなものから始める。

テレビを見ていた。
この書き出しの場合、「どの放送局のいつ頃の番組の話だ?」、と聞かれても殆ど返事はできない。
最近のものはいいけど、ズーッと前のものもあり、ま”民放のどこか”だったは全部共通なのでこれが返事になる。
ボクはNHKはニュースを少し見るだけで他は視ない。基本的にNHKというのは肌に合わない。

それはともかく、番組はある18才の若者が漁師になるために、親方(船頭)の家に住み込みで修行をしている様子を取材したドキュメンタリー番組だった。
漁船に乗り込み、自分の祖父のような親方から怒鳴られ、漁のやり方を必死で覚えようとする姿にボクは心から応援をしたくなった。こういうのにはボクは特に弱い。一生懸命にやっている姿というのは美しい。

休みは部屋で休養したり漁港付近をブラブラしたり、それでもマズマズ充実しているような姿に見えた。この漁師の卵を追いかけていたレポーターが質問をした。

「漁師になってこれから何をやっていきたいですか?今の夢は何ですか?」

とかいう質問、、、ではなかった。

「実際に漁師になってみて、想像していたのと違った事は何ですか?」

ボクはこのアホ面のレポーターだかをぶん殴りたくなった。蹴飛ばして海に叩き込みたくなったね。
ナゼこういうネガティブな質問をするのだろう。何でもっとポジティブな質問ができないのか。

18才の新米漁師は質問にきょとんとして、しばらく考えた後にこう言った。

「親方の奥さんにここまで面倒を見てもらえるとは思いませんでした。部屋にテレビも置いてくれたし、洗濯も全部やってもらってます」

これが彼が想像していたのと、漁師になってみて違うことだったのである。
何ともならんくらい素晴らしい違いじゃないか。
今度はレポーターがきょとんとして彼の話を聞いていた。コイツにはこの返事が何を意味するのか理解できないのだろう。

このレポーターが漁師の卵の口からどんな事を聞きたかったのか、その後のナレーションでわかった。

「朝早くから漁船に乗り、危険とも思える過酷な漁作業と格闘するS君、脳裏には都会に出た同級生達の姿、故郷にいる両親・兄姉の姿が浮かんでいるのではないでしょうか、、、、そして、、、」

何で、「死んでも頑張っていつかは親方のようになりたいです!!」、って言葉をこの青年から引き出せないんだろう。
この若者は間違いなくそういう目をしていたね。
目を見て質問してやれよ! おまえのアホみたいな女々しい感想の押しつけをするな!この若者は一言もそんな事言ってないぞ!バカヤロウ!

日本も終わりだな、こんなウソを堂々とコメントするやつがテレビ出てくるなんて、、、。

次は外国の話だ。
イヤ正確に言うと、外国の話の本当の意味を日本人は何もわかってない、という典型的な例である。
フランダースの犬、この話はアニメとかで日本人なら誰でも知ってるよね。
ボクも小学生の時に、学校の図書館で借りた本で知ったという記憶がある。
何度も何度も読んだ。可愛そうで仕方なかった。

ところが、だ。今からが肝心。
フランダースの犬、ヨーロッパでは全く人気のない物語である。知ってた?
日本のアニメ版でネロは10才の健気に生きる少年で、最後はルーベンスの絵の前で凍死するという、悲しいストーリーになっている。

主人公ネロは原作では15才だ。(アロアは12才) 
当時ベルギー、オランダではネロのような人間は一杯いたそうで、みんな一生懸命に生きていたという。
ヨーロッパでは当時15才はほぼ大人と見ていた。今でもそれに近いかも知れない。

これに対しネロは15才にもなって余りにも弱々しい少年で自立心に欠け、むしろ教育上よくないという事で学校でも教えないそうだ。

いや、教えちゃいけない話だと言ってもいい。
主人公が生きる事を諦めたあまりにも自立していない人間だからだ。

1980〜90年代アントワープを訪れる日本人が、「フランダースの犬、フランダースの犬」、とうわごとのように漏らすので地元政府が2000年になって”日本人観光客用”という事で銅像を建てた。。

ボクも昔アントワープのルーベンスの美術館に行った事があるが、銅像は記憶にない。
と言うかできる前だったんだね。

要するにヨーロッパでは物語になる話題性もないし、第一教育上よろしくない話である、という事らしい。

まあベルギーにとっては作家がイギリス人であるという事で元々興味はなかったみたいだが。
ボクは子どもの頃からの夢を少しだけ破られたような感じになったね、これを知ってからは。
でもかなり真面目に、「ナルホド」、と思うね。

それとアニメではアロアの服と靴は、どう見てもオランダ人の格好にしか見えない。あれじゃベルギー人怒ってるよ、きっと。

久しぶりなんでここまでキーボード叩いたら疲れちゃった。
それに文章を考えるって結構あたま使うよね。
今日はここまで。