味付けは自分でやりたい(2021年03月01日) |
ボクは普段は新聞を読まない、というか新聞の購読契約をしていない。主要なニュースなどはWEBで見れるし、その他のソースで入手できるので特に必要は感じていない。 別に新聞がイヤな訳ではなく、読める機会がある時は目を通す。最近はコロナのせいで歯科医院なども待合室に雑紙、新聞などを置かなくなったが、この前あるホテルの朝食レストランで新聞を読む機会があった。 ここはずっと前から、朝食時には各テーブルに新聞が置いてある。 置いてあった新聞は朝日新聞である。 以前ボクより5才年上の知人Kさんと新聞の話になり、Kさんは朝日新聞を読んでいると言ったのでボクは、「貴方は反日、社会主義、中国大好き人間ですか?」、と聞いた事がある。 Kさんはそういうねじ曲がった思想で染まっていないのはよく知っており、ボクはあくまで冗談で言ったのであるが、Kさんは朝日新聞を読んでいる理由について説明をしてくれた。 それは大昔の受験の時に、「朝日の"天声人語"を読め、ここから試験問題の引用が多い。」、というのを教師から指導されたので親に頼んで朝日新聞をとってもらい、以来ずっと何十年もこれを読んでいるという。 これはボクと同じ年代の人なら受験雑誌とかに書いてあったり先生に言われたのを覚えていると思う。朝日の天声人語を読め、と。 ボクはその後、受験と朝日新聞の天声人語の関係はズバリ、共産党と日教組と朝日新聞と大学(教授)がグルになって仕組んだ青少年洗脳工作の一環である、というのを知った。 この4つのグループとそれに属する連中がやっている他の様々な活動実績を見ると否定は無理だ。 試験問題に"天声人語"からの引用が出る、と言われれば純粋無垢な高校生は読みたい、いや読まなくてはならない、と思うようになる。親も息子、娘のためなら、という事で朝日新聞をとるようになる。実に巧妙な仕組みであったのはその後いろんな人が暴露している。 天声人語を読むために朝日新聞を購読すると他の記事も読むことになり、受験生達の中の何割かは少しずつ反体制、反日、親中・親ソ、社会主義の出汁をその純粋な身体に染ませていった、というのは自然な成り行きだ。 実に素晴らしいやり方ではないか。 |
ボクは新聞を読む機会があるときは朝日新聞を読む事にしている。 理由は反日・反体制主義マスコミというのは政治・経済・国際・社会問題をどのようにフィルタリングして説明し、それをどのように読者に刷り込もうとしているのか、その手法に興味があるからだ。 彼等の世論誘導の方法は実に巧妙、というか見事である。各記事の構成、文章、それに読者の声の使い方(あれの半分は朝日社内で作っているという噂がある)、評論家の登場のさせ方など、芸術作品とも言える。 今回ホテルのレストランで朝食時に読んだ朝日新聞、なかなか面白かった。(詳細は省く。) そんな中、こういうマインドコントロールとはあまり関係のない家庭欄か何かに、「手帳の悩み」、というボクの理解を超えた記事があった。 その記事は、現在はスケジュール管理とかメモはスマホ派と、従来からの手帳派がおり、それぞれメリット・ディメリットがある、から始まっていた。 そして手帳には3つの悩みがあると書かれており、この部分がボクにはよく理解ができなかったのである。 1.使った手帳の捨て方がわからない:誰かに見られるとイヤなのでゴミで出すのに抵抗があると言う。 そんなの適当なページごとに破って細かくハサミで切り刻めばいいじゃん、と思った。 どんな分厚い手帳でも5分もあれは切り干し大根みたいにできるぜ。こんな”悩み”を持っている奴って本当にいるのか? 2.手帳を開いてもスケジュールで埋まってないと寂しい:これは全く意味不明だ。予定がないのがそんなに寂しいのか。手帳に書く予定の多さが、日々の生活の充実度と連動している、とでも思っているのか? 何かの文字で埋めたいのなら、朝昼晩何を食ったかでも書いておけばいいだけの話だろ? 3.最近字が見えなくなった:ここまできてボクは頭がクラクラしてきた。悩みには違いないが誰でも歳を重ねれば字は読みにくくなる。当たり前じゃないか。 そんなの老眼鏡かハズキルーペでも買えばいいだけの話じゃないか。 この記事は、「私はトイレに行きたいのだが、どうすればいいのだろう」、というのを、悩み(?)という言い方で解説しているのに似ている。この日は余程紙面を埋める記事に困っていたのだろう、きっと。 ボクが愛読する朝日新聞がこんな記事で紙面の3分の1以上を使うなんて、ボクは許せない。 |
朝日新聞はその書き方がトリッキーな事でも有名だ。この日の記事にもそういう内容があった。 ・香港の民主派一斉逮捕、これは民意封じ込みの弾圧だ:これは朝日新聞が時々使うカモフラージュ表現である。 皆さん、朝日は中国よりだと言うけれどそんな事はないんですよ、中立なんですよ〜、、、というようなカモフラージュをするためにこういう書き方をする。 しかしこれはよく読むと弾圧は総統、中国政府が悪いのではなく、「警察が悪いのだ」、という書き方になっている。 バカも休み休み言えとボクは言いたい。 朝日新聞の論調の展開方法のひとつに、探りとして”読者の声”にその話題の端をチョンと出すところから始める、というのがある。読者の声の内容は朝日新聞社としての編集責任は他の一般記事よりも軽い。 何かあれば、「まあ、そういう声も世の中にはあったという言う事で、、、」、くらいでさらっと流せるからだ。 しかしこの読者の声の内容は意外と重要なのだ。ここから彼らのテーマ選びが始まる事がある。 ”私たち夫婦は夜遅くまで仕事をしている、しかし飲食店が早く閉まるので外食ができずコンビニで何かを買って食べている。そのせいでどんどん痩せてきた。私たちの夕食に良き知恵を。” 普通に解釈すればこれは小学校3年生レベルの中味と疑問である。こういうのを敢えて読者の声に露出させたところに朝日新聞の大きな意図を感じる。この先には4つほど展開が考えられるが。 いずれにせよ、ボクは朝日新聞が大好きだ。記事はそれぞれいろんな下心が見え隠れし、ひょっとしたら推理小説並かも知れない。 新聞の使命は、「公正中立な姿勢で国民の知る権利を守り云々、、、、」、とからしいが、この新聞は特定の思想にこってりと味付けされていて、なかなか読み応えがある。 でも一度味付けなしで書いて欲しいな〜、、、ボクは味付けは自分でやるのが好きなので。 |