役を終えた大人のオモチャ(2021−06−12) |
スマホが現代社会で生活するための必需品になったのはいつからだろうか。 2010年の普及率は10%程度らしいので、爆発的に普及してからはまだ10年も経っていないのは確実だ。ボクはスマホを持ち歩く20年くらい前から様々なオモチャ(電子機器)を持ち歩いていた。 先日来、身の回りのモノの整理を始めたらそれらが目についたのでその頃を振り返ってみた。 ■ マイクロカセットレコーダー(SONY M−677V) これは2台目で2005年頃にオハイオで買った。1台目は1982年に秋葉原で買ったがその後壊れて使えなくなった。2台目購入時の世間は既にICレコーダーに変わっており、敢えてマイクロカセット式を買った理由は1台目のレコーダーで録音した娘達の子どもの頃の声を聞くためであった。 1台目の目的は会議で議事録をとるための録音用だった。つまり会社の仕事のために自腹を切ってレコーダーを買ったという事だね。 このタイプのレコーダー、今でもマニアがいてオークションで結構盛んに取引されている。 ボクは電機製品は殆どを秋葉原で買ったが、2台目のレコーダーは数少ないアメリカ現地調達品だ。 ブランドはSONYで設計は多分日本、製造は中国、販売はグローバル、って製品だね、これは。 ■ ICレコーダー (SANYO ICR−S250RM) 壊れた1台目のマイクロカセットレコーダーの代わりに2004年にビッグカメラで買った。つまり日本出張の時だね。 さすがICレコーダー、音質をそれほど落とさなくても8時間の録音ができる。 目的はやはり会議の録音とメモを取る代わりに自分の声を録音するためだった。車を運転中とか電車の中とかで直ぐにメモ帳を取り出せない時に非常に便利であった。 小型で何より軽量(60g弱)なのが気に入っていたが最近は使う事がなくなったね。新聞記者などが政府の要人にぶら下がり取材をやる時にみんな手に持って突き出している、あれがICレコーダーである。 ところでICレコーダー”IC Recorder”って和製英語なんで、”Digital Voice Recorder”って言わないと外地では通じないよ。 |
■ ラジオ(SONY SRF−T610V) 電車などに乗ったときにFMで音楽を聴きたいと思い、これも秋葉原で2000年頃に買った。しかし実際はナゼかテレビの音声を聞くことが多かった。テレビって音声だけを聞いても意外と楽しめるのだ。 これもデジタル放送になってしまいもう聞けない。 それと今のFM放送は脈絡のない、しかも殆ど意味不明なおしゃべりの合間に音楽を流すというパターンが多く、あまり聞きたいとは思わない。 同じように感じている人は結構多いと思うのだが、もうちょっとアダルトが楽しめる番組構成にして欲しいね。 ■ MP3プレーヤー (TRANSCEND MP330) 8GBの容量があり1200曲のMP3が入れてある。 小型でじゃまにならず使いやすいので頻繁に持ち歩く。新幹線の中でもよく使う。 録音もできるのでICレコーダーの代わりになるが、操作性では専用のICレコーダーにかなわない。 またFM放送も聞けるがこれも専用のラジオには感度で到底かなわない。 予備を含めて2つ持っていたが一つを満州旅行中になくしてしまった。秋葉原で3500円くらいで買ったが、現在AMZONでナゼか15000円以上もしている。秋葉原の千石電子で大枚4000円で買ったイヤホーンで聴くととてもいい音がする。大いに気に入っている。 ■ アマチュア無線トランシーバー (KENWOOD TH−F7) ボクはアマチュア無線の免許があり、出かける時に小型のトランシーバーを持って行くことがある。これは秋葉原の山本無線で買った。 この機種(写真上)はサイズはまずまずだが重い(250g)のでその後DJ−C7というワイシャツのポケットにはいる非常に薄型のものを買った。でも軽い分、パワーがなく、やはり一長一短だ。 付属のホイップアンテナでは届く範囲が知れているので最近持ち運びできる外部アンテナを買った。 このトランシーバーはアマチュア無線以外に中波、短波、FM放送、エアーバンド、その他何でも受信できる。アメリカ大西部の旅行に行ったときにロッキー山脈の麓で日本のアマチュア無線の交信が聞こえたときはびっくりしたね。 ■ デジカメ ボクが最初OLYMPUSのCAMEDIAというデジカメを買ったのは確か1997年だ。以来24年間に撮った写真は7万枚、これだけ撮ると500枚くらいは「いいね〜。」という写真がある。 ボクは日常のスナップショットを撮るのが目的なので、カメラは小型軽量でなくてはならない。 よって機種はポケットカメラで服のポケット、カバンに放り込んでどこでも持って行く。 だから落としたりぶつけたり水に濡らしたりして壊れる。 ボクの場合デジカメは消耗品と心得ている。 お姫様みたいな使い方はしない。この23年間で6台のデジカメを買った。 しかしスマホのカメラがここまで高性能化するとデジカメを持ち歩くのがいつまで続くのか、、、。 ■ PC(DELL E7390) ボクは歴史の研究が趣味の一つで調べものが多い。時々気分転換で近所のファミレスに行く時は必ずPCを持っていく。 午前11頃までの田舎のファミレスはがら空きで、デカい声の○○さんグループがいなければ割と落ち着ける。 ボクはブラリ旅も好きなのでその時も必ずPCを持って行く。持ち運びをするPCなので小型軽量に越した事はないが、あまり小型だと画面が小さく使いにくい。 大きさ、重量、堅牢性などのバランスを考えてDELLのE7390にした。メモリーを8GB、記憶装置を1TBのSSDにアップグレードしてある。旅行の時はBTの外部スピーカーも持っていく。 |
■ ビデオカメラ(SONY) 1990年頃だったと記憶するがSONYから画期的な小型ビデオカメラが発売され、大々的なPRも行われた。「パスポートサイズビのデオカメラ」、記録媒体に8mmの磁気テープが使われていた。よ〜し、という事で夏のボーナスでこれを買った。 それから数年してアメリカに転勤になるまで、何かイベントがあるとこのビデオカメラを持ち歩きビデオを撮りまくった。しかし撮った8mmのテープは12本しか残っていない。1本1時間ちょっとなので15時間分である。 アメリカ生活を始めてからはナゼかビデオカメラを取り出して撮影をする事がなくなり、専用のバッグの中で眠ることになった。 2005年、今度はSONYからミニDVDを記憶媒体とするビデオカメラが発売され、アメリカ生活の動画記録を残そうと早速これを買った。 日常生活、旅行などでかなり撮ったつもりだがそれでもDVD40枚(20時間程度)だった。 信じられないだろが、その頃アメリカで何かの機会に一般人がビデオカメラを外で使うと、非常に不審な目で見られたり、悪口をわざと大きな声で言われたり、不審者扱いを受けることが多かった。 これはデジカメで撮影したりしても同じだった。 この件はまた別のコラムで書きたい。 8mmカセットのパスポートサイズのビデオカメラ、先日20年振りくらいにスイッチを入れてみた。作動しなかった。 貴重な録画済みの8mmカセットをどうするか、、、WEBサイトでDVDに焼き直してくれる業者を探した。簡単に見つかった。1本500円でDVDにコピーしてくれるという。今週12本全部を送った。 ミニDVDは自分でPCを使って全部SSDにコピーをした。 いずれも動画編集ソフトを使ってDVD数枚に編集できると思う。30年前の家族の動画はやはり何物にも代えがたい貴重なものだ。 |
ボクの先輩で夜寝る前にMP3プレーヤーで朗読図書、落後、放送大学講座などを聞くという方がみえる。ボクは寝るときにイヤホンを耳に入れるのは好きではない。 従ってMP3ではなく最もスタンダードな本を読むことにしている。本は2〜3ページでワンストーリーになっている構成のもので、読み終わる頃には丁度瞼が閉じて本はパタッと手から床に落ちる。 年間250日これをやったとして約750ページ、文庫本3冊くらいが読めることになるのでバカにできない。 いろんなオモチャが身の回りにあるが現在一番使うのはPCとMP3プレーヤーだ。ボクは外出・旅行時は肩掛けの小さなバックを持つが、MP3プレーヤーは邪魔にならず、時々はラジオもバッグに放り込む。 PM3プレーヤーはそのうちスマホに置き換わり、ラジオはRADIKOでこれもスマホになるかも。 しかしボクの場合PCは残る。最近はスマホで何もかも済ませる人が特に若い世代で多いが、時間をかけてしっかりと調べものをしたりするのにスマホは向かない。 タブレットも文章をまとめたり、きちんとした資料を作成したりするのには使えない。やはり思考しながら何かを作り上げていくには13インチ以上の画面とキーボードをもつPCの代わりは今のところない。 いずれにせよ、これらのオモチャを触っていると何年も前の関連する出来事などが思い出され、懐かしくなった。全部小さなモノなので残しておこう、、、という事になってしまい結局モノは減らない。 これ以外にフィリピンで中小企業の工場の面倒を見ていた時は、ペンライトとレーザーポインターをいつもポケットに入れて持ち歩いていたね。 ボクは1日に1回は工場の中をぐるっと歩く事にしていたので、この時にあれこれ指図するのに役に立ったね。 もう現役じゃないのでこういうものも要らなくなったけどね、、、。 |