ニュースを聞いて思い出したこと(2021−07−19) |
オリンピックで日本に来たウガンダの選手の一人が、「ウガンダには帰らない、日本で働く」、とかで行方知れずになった。このニュースを聞いて普通の日本人はその理由が言葉では分かっても本当に"理解できる"人は少ないんじゃないか。 ウガンダの国民1人当たりの実質GDPは世界161位(2585ドル)である。 つまりフィリピンの3分の1以下である。外国の生活はその国に行って実際に生活をして積極的にその国の幅広い人の観察をしないとなかなか見えてこない。 まずその前に"観る目"を養う必要があるが。 企業の駐在員でもパック旅行の長期バージョンで3年、5年暮らしてきた人をボクは何人も知っている。だからこういう人達は何を食べたとか、どこへ行ったとかそういう話しかしてくれない。 ボクの感覚からいくと実にもったいないと思う。 ボクはアメリカ、フィリピンに住んで随分いろいろと見聞をさせてもらった。普通のアメリカ人が会社に持って来る昼のお弁当の中味は何か、などというのはその国に住まないとなかなかわからないものだ。 弁当の中味を知るとそれを手がかりにいろんなものが見えてくる。 アメリカ生活も貴重な経験をしたが、フィリピンの経験はそれ以上に得難いものがあった。 その他にメキシコ、タイなどはそれなりに庶民の生活を見聞していると思うが深くはない。観光旅行的な漫談はいくらでもできるが。 それらはともかく、手に入る情報と数字からウガンダという国について推測に推測を重ねて想像してみた。 肥沃な土地、豊富な天然資源などはあるが、開発は不振だ。理由は延々と続く政権抗争と暴動・内乱による。 見えてくるのは数字のとおりの悲しいまでの最貧国のイメージのみである。実際に行った事がないから間違っているかも知れないが。 そのような国から来たオリンピック選手の中のひとりが「ウガンダの生活は苦しい、日本で働きたい」、という理由で姿をくらませたのは他に隠れた理由がないのであれば”絶望からの脱出”に近い気持からだと思う。 今の日本では既に”ピンと来ない言葉”になってしまった、文字どおり、”食えない”、のだと思う。 しかしこの行動はどういう犯罪になるのか。まず不法滞在入管法違反か、、、。 |