大先輩達の様子(2021−07−26)
ボクは28才で会社員になり63才まで同じ会社で働いた。入社した頃、一時中断していたアマチュア無線でも再開するか、という事で会社の無線クラブに入った。この時のクラブ員だった何人かの大先輩OBが今でも付き合いがある。全員3〜10才くらい年上だ。

昨日実家に帰っていた婿がタイ、イサキ、アワビ、サザエなどをたくさん送ってきてくれた。アワビ、サザエは自分で獲ってくれたものだ。
しかし2人では食べきれないので無線クラブOBのAさんのところにサザエとアワビを持って行った。Aさんは会社では現場一筋で60才の定年まで務められた。

Aさんは40才くらいの頃から銀行からお金を借りたりして次々と不動産を取得、今では4カ所にアパートを50室近く持ち、次々と転居した自宅は新しく住み替える度に前の自宅を借家にして今は4軒目、200坪の敷地に立派な家を建てて住んでいる。

以前OB達が集まるとAさんを前に、「Aさんどれくらい持ってるんだ?3つか、4つか?もっと?」、という話しをしたりしていた。Aさんはニコニコしながら聞いているだけで我々の質問には答えてくれなかったが。

Aさんの普段の生活は質素である。
グルメ、ブランド品など無関係、旅行も1年に1回も行ってないと思う。
AさんとAさんの奥さんのやる事は当時30才くらいだったボクのカミさんも影響を受けたようである。

そのAさん、昨日の話しでは、「アパート・借家経営は供給過剰・過当競争で難しくなってきた。空き室が出てきた。」、と言っていた。

供給過剰、これはボクもウオーキング・ジョギングで実感している。市内には新築アパートがどんどん建っている。
10室の新築でも1年以上8部屋しか埋まってないというアパートはザラにある。

アパートは相続対策に有効という口車に乗せられて建てているのが多いと聞く。今では新しい入居者に対する礼金も0円だそうだ。

さすがのAさんも、「そろそろ縮小かな」、と呟いていた。
Aさんには2人の娘さんがいて上は小学校の教員で独身、私の近くのマンションに住んでいる。下の娘さんは結婚して同居、マスオさんがいる。

下の娘さんは3才くらいのボクの上の娘を遊んでくれたこともあった。その娘さんも45才だ。
以前、アパート経営を下の娘夫婦に継がせたいと言っていたがどうなったのだろうか。

帰りがけにAさんは自分の畑で採れた野菜を段ボール箱一杯と、日本酒を一本持たせてくれた。この日の晩酌、いつもより大いに進んだのは言うまでもない。

もうひとり親しくして頂いたDさんは7年くらい前に奥さんの出身地である鹿児島県・種子島に行ってしまった。種子島では新しく家を建てて住んでいる。Dさん夫婦には子どもはいない。夫婦で悠々自適の生活をして見える。

三重県にはそれまで住んでいた家があり、それが先日Aさんの尽力で売れた。家は大団地の中の南西の角地で90坪の敷地、条件は悪くはないが、大分前から一軒家は既に売り手が急増、買い手が激減というバランスになっている。
この家、そこそこの値で売れたのはラッキーと言える。

ボクは25年以上鈴鹿を離れて定年でアメリカから帰ってきが、Aさんは以前と全く同じ付き合いをやって頂いている。Dさんは種子島に行ってしまったのが残念だ。

しかし今は様々な手段でコミニケーションがとれるので距離はあまり感じない。但し膝を交えて一献杯を交わす、というのはできないが。
今年は無理かも知れないが来年くらいにもう一度種子島に行ってみようと思う。

お2人は私よりかなり年かさで70代後半である。まだまだお元気で過ごせる歳だ。