お使いオジサン(2021−09−07)
終活、皆さんと話をするとこの話題がよく出ます。ボクもやらにゃイカンという事で"モノ"の整理を始めていますがその進度はカメの歩みです。
すべからく、”Slow, but steady.”、、、。言い訳ですね、こりゃ。

この前下の娘が来て言うには最近メルカリに不要品を出品しているとのこと。娘夫婦はあと1月もすればボク達の隣のマンションに引っ越してくるので、持ち物の整理でもやっているのでしょう。

ボクはYAHOOオークションはやっているがメルカリはやってません。娘によるとYAHOOオークションは年令の割と高い人が多く、メルカリは若い人が多いといいます。

娘がメルカリを始めたのは職場の後輩がやっているのを見てのようです。その後輩はIT(今はそんな科目があるのですね)か何かを教えてえる、ボクもよく知っている可愛いお嬢さんです。
今はボーフレンドはいないらしい。あっ、また余計な事聞いちゃいました。

娘は何か不要品はないか聞いてきたので、オークション売れ残りの古いデジカメ2台、精密ルーペなどを渡しました。娘はこれ以外にカミさんにも聞いていくつか持って行ったようです。

娘とかが出品しているものを見るとボクには理解不可能なぬいぐるみのようなものとか、シールとかがあったりします。
ぬいぐるみなら空き家の2階に段ボール箱一杯あるじゃないか、あれを早く整理しろよ、とボクは言いたくなります。

数日して精密ルーペは売れた、とLINEで連絡がありました。
そこでボクは思いつきました、そうだ、娘にボクのモノの整理を手伝ってもらおう。少しははかどるかも。でも売り上げはどうなるんだろう、、、ボクが回収できる可能性はあるのか?ないんだろうな〜。

4日くらい前にまた娘がやってきました。学校は市だか県の方針(コロナの関係で)で2学期は13日の月曜日からなので休んだらしい。これって最大の被害者は生徒達であるのは間違いありません。

その時ボクはいつものようにカミさんに言われて買い物に行く時でした。娘は「お手伝いする。」と言います。
「おー、よしよし、奇特な事を申すではないか。」、という事で一緒に行きました。
で、娘はスーパではボクのカートにポンポン食品を景気よく入れるではありませんか。ボクが刺身を一つ取ったら、「もう一つ」と言います。

気が付いたときは既に手遅れ、お勘定はボクの役割でした。

毎日のスーパーへの買いものは運動不足解消を兼ねて極力ボクがやります。しかし買いものは歩いて行くものの、スーパーは目の前にあるのでトータルの歩行距離は知れています。
そこで少しでも運動量を増やすためにエレベーターを使わず、10Fからは階段を使って降ります。
まあ買いものによる運動量なんて”Better than nothing.”レベルですけどね。

前にあるスーパーですがある知人は、「SHINさんは裏に専用の巨大な冷蔵庫があるのと同じ。」と言います。確かにそうかも知れません。本当に、大いに便利です。

昨日は久しぶりにカミさんと一緒に行きました。スーパーの魚売り場に行くと相変わらず新鮮な魚がズラリ。で、S先輩に見習って鰹の柵と鯛の柵を買っちゃいました。S先輩は毎日飽きるくらいに戻り鰹を食べているそうです。

鰹と鯛とくればやはり日本酒が欲しくなります。
しかしボクは最近、日本酒は少し控え目にしています。
それはボクくらいの歳になると、日本酒は制限した方がヨロシイ、と聞いたからです。

ある人が言ってました、旨いモノほど身体に悪いって。この御説、ナルホドと妙に、そして大いに納得したりしてました。
それはともかくボクはお酒のコーナーにいそいそと向かったのであります。
鰹に鯛、これだと当然ちょい上等の日本酒だよな〜、既に戒めはどこへやら、であります。

すると急に、「な〜、オマエ、酒は退職者の分際をわきまえて飲まなあかんよ〜、わかっとるか〜?オマエ〜。」、という天の声が聞こえてきたのです。
それは正に、ザ・フォーク・クルセダーズの”帰ってきたヨッパライ”の神様みたいな口調で、、、。(これを知ってる人はボクの世代、お仲間です。)

ボクは天の声に逆らえず、少々水っぽいのを我慢する事にして、ここのスーパーブランドの1,8リッター980円という、吟醸酒としては信じ難いお値段のものを買う事にしました。ところが品切れ、棚を探しても見つかりません。

そこで仕方なく2リッター1380円もする、大手メーカー製の紙パック”高級酒”(この時のボクにとって)を買いました。この程度なら神様も許してくれるだろう、と。

しばらくすると総菜売り場で店長に会いました。店長は30才ちょっとくらいで若い。スーパーのWEBサイトを見ると若手ホープ店長といいう事で顔写真とともに紹介され、得意技なども披露されています。
以前に店長がヒマそうにしていたので(本当は忙しかったのでしょうが)同じくヒマなボクは声を掛けました。

「店長さん、WEBで見たよ。頑張ってるね〜!」
「エー、良く見つけましたね!」、と喜んでくれました。

その店長さんに、「お宅のブランドの吟醸酒がなかったよ。」、と言ったところ、「10月に店舗の大改装をやるので在庫調整をしています。必要なら他の店から取り寄せますが。」との事。

ボクは「いいよ、いいよ、今日はこの高級品(ここを強調して)の1380円で我慢するから」、と言って3人で大笑いでした。

ボクは店長さん以外に何人かのオバサン店員さんとかで会釈を交わす人がいます。
多分、午前中の客の少ない時間に一人で頻繁に来るので目立つのかも知れません。

この前ボクはセルフレジに買ったビールを置き忘れて帰ろうとしてしまいました。すると元べっぴんさん(多分)のオバサン店員さんがボクを追いかけてきて、「こんな大事なもの忘れてはダメですよ!」とボクを叱り、「これ一番大事なモノでしょ、ね?」と3回くらい言われました。
ボクは、「然り、これはボクの生命維持用、特殊液体燃料です。感謝、感謝。」と何度もお礼を述べた次第でした。

ま、そんな他愛のないのんびりした退職生活をボクは送っております。