ハロウイーンというのを初めて知ったのは、今から35年以上前(!)の1983年9月〜12月の約4ヶ月弱、カナダに出張で行った時でした。出張先の現地法人はトロント郊外の広大な住宅地の隅っこにあり、私は会社近くの同じく住宅地の端にある小さなホテルに泊まっていました。
10月の末にホテルカウンターにその月の日本への国際電話代を支払いに行った時でした。私は時差の関係で日本への電話はホテルから掛けており、料金は毎月末に精算するように言われていたのでした。その時気が付いたのがカウンターの横にいつもは見掛けないバスケットで、中にキャンディーが一杯詰まっていました。
私がそれを見ているとカウンターに出てきたウーリーオバさん(よく覚えているなー、名前を!)が説明をしてくれました。
「これは皆さんのお国にはないかも知れませんが、ハロウイーンという子ども達の大きなイベントなの。今夜は子ども達が近所の家を訪ねてお菓子をおねだりをして、このホテルにも来ます。それで私もお菓子の準備をしました。」
当時、つまり1983年10月31日は月曜日、ウーリーさんから説明を受けたのはこの日の夕方だったのでしょう。
カナダ・トロントの10月末の日没後は結構寒く、その日の夜ホテルの窓から外を見ていると、子ども達のグループがいくつも走り回っているのがよく見えたのを覚えています。
子ども達はきっと仮装をしていたのでしょうが、それは私の記憶にありません。
私はカナダ・トロントへの約100日間の出張では本当に多くの事を経験しました。前年の1982年1月末〜4月末までのヨーロッパ10カ国への出張、そして連続して6月初〜8月初には同じくカナダ・トロントへ出張しており、2年間で合計200日の海外経験は会社員生活を始めて数年経った頃の私に大きな影響を与えました。 |