日常の話題三点盛り(2022−06−17)
ボクが現役の頃、退職寸前のある先輩が、「頭の中に湧いてくる様々な考えとか、感想などを文章にするのは"脳の活性化"にいい。」、と言っていた。ボクはその先輩の言った事が心に残り、それを今では何となく実行している。そんな頭の中の一部を文章に変換してみた。

日本の西に位置する"ならず者3国"の近年の動静、それにウクライナ戦争の教訓からか、日本は防衛費をGDPの2%程度、具体的には今の予算の2倍、10兆円程度にするというのを岸田首相は意志表明をした。

これに対して野党・マスコミ・それに有象無象の反日・左巻きの学者・評論家達はナゼかあまり反応をしていない
一部の論客からは、日本の防衛強化にはミサイルが必要だとか、サイバー戦能力の向上こそ課題だとか、そういう話が既にドンドン出ている。

しかしボクは今の段階では、防衛費のGDP2%への増額は賛成できない
ボクは反戦主義者でも、非武装中立論者でもないが、5兆円もの防衛費増額は、今の日本国にとって金の使い道として、妥当性を欠いていると思っている。

日本がこれからも生き残るため、豊かな国であり続けるため、我々国民が豊かな生活を続けるためには、日本がやらなくてはならない超重要な事がある。

それが今の日本は全くやられていない。


科学技術の飛躍的向上、エネルギーの確保、強力な工業生産力の復活(回復)、農業の復活、健全な国民の教育システムの再構築である。

日本は我々の想像を超えるスピードで産業も国民も劣化しており、そして外国(人)に国土を占領されつつある。
このままではあとしばらく経てば、今の南米諸国のような国になるのは間違いない。

何が何でも防衛費の増額はなし、という訳ではないが、防衛費のために毎年5兆円増額(1年だけではない!)の金策のメドが立つなら、それを真っ先に日本再生プログラムに使うべきだ。

ミサイルを1000発持って、「日本は凄いんだぞ!」、と威張ってみたところで、日本がヨレヨレのボロボロの国になってしまっては、何の意味もない。第一悲しいではないか。
ボクはかく思う次第である。

ドル円レートが$1=¥130を越えて$1=¥135近くになった。経済評論家の中には今年中に$1=¥150くらいになるという人もいる。
アメリカにいた2003年5月頃に$1=¥135になっていたのを覚えている。そのとき友人夫婦がオハイオに来て、円とドルを交換してあげるのに135円で計算したのを記憶しているからだ。

それとアメリカではガソリンが1ガロン(約3.8リッター)が$5以上になったという事で話題になっている。WTI(原油先物)が$120になっており、これは1年前の2倍である。
これを日本流に計算すると1リッター=177円くらいになる。何だ日本と変わらないじゃないか、というのは大きな間違いである。
まずアメリカでは日常で走行する距離が平均的に日本の2倍以上ある。

ボクはオハイオの州都コロンバスの近郊に住んでいたが、ちょっとスーパーへ行くのも、レストランに行くのも、かかり付けの医者に行くのも、最低6km〜10kmくらいは走った。
通勤は往復でちょうど100kmだった。通勤に150kmくらいというのは普通にいた

それにアメリカでは大きな車に乗る。3000CC,5000CC,という車はザラ、アメリカ人はミニバン、トラックのような車を日常で乗り回すからだ。燃費は日本人が日本で乗る平均的な車の2倍以上は悪い。

勿論人にもよるが車のガソリン代の負担は日本の4倍、場合によっては6倍以上あると考えてよい。

毎週1回ガソリンスタンドに行って60リッターくらいの給油をすると月間のガソリン代は4〜5万円となる。車は一家に2台、3台、4台と大人の数だけ持つ。高校生も通学に自分の車を持っているのが結構いる。(娘の通っていた高校には大きな生徒用の駐車場があった)

ちなみに日本以外の国で通勤手当がある国をボクは知らない。アメリカ、カナダ、メキシコは勿論ないし、フィリピンもなかった。
いずれにせよ一般家庭におけるガソリン代の高騰の影響は日本とは比較にならない程大きい。

原油の価格上昇の影響は電気代、その他あらゆる産業に大きな影響を与えるので、このままいくと1年後は大きなインフレになっている、こうなると年金生活者へのダメージが一番大きい、、、。

先日のニュースで今年は鰹が大漁で、ある漁港では例年の10倍とからしい。三重県も鰹漁では結構有名なところで志摩地方には多くの鰹漁船がある。
鰹は初鰹(北上)と戻り鰹(南下)があり、初鰹は身が赤く、脂が乗っていないので食べやすい。ボクは炙った鰹より生鰹が好きだ。冷凍技術のなかった昔は、足の速い生鰹を味わえたのは漁師だけだったと聞く。

ところでオハイオにいた15年間、ボクは実によく刺身を食べた。
オハイオに赴任した頃に日本に行くと、「日本食、刺身なんか手軽には食べれねいのでは?」、とか聞かれたものだが、「いい刺身が日本食スーパーでいくらでも売ってる。」、と言うと結構びっくりされたものだった。

オハイオの州都コロンバスには2軒の日本食スーパーがあって手に入らない日本食材はなかった。

米は行った当初は20ポンド(約9kg)が10ドル(約1000円)で買え、1年後に来たカミさんがびっくりしていた。

カミさんは来た頃は、「カルフォルニア米は美味しくない。」という先入観があったみたいだが、食べてみて日本のササニシキ同等!という評価になった。そう、カルフォルニア米は結構美味しいのです。

それはともかく刺身は新鮮なマグロの中トロの冊が6〜8ドル、これ以外に鯛、ホッキ貝、青柳、ミル貝、サーモンなど5〜6ドルも出せば結構な量を買うことができた。

マグロは北大西洋で捕れたのがニューヨークからシカゴまで飛行機で運ばれ(1時間ちょっと)、そこからコロンバスまでトラック(6時間)で運ばれるのであった。

余談であるが、マニラの日本レストランではその日の朝に築地で競り落とされたマグロが夕方には提供されていた。

しかし、である。
オハイオの15年間、鰹だけはスーパーで見かけなかった。アメリカでは鰹は獲らないのか?

なのでボクは出張で日本に行くと、いい鰹を出す店を探したりしたが、魚好きのボクを唸らせる店は意外と少なかった。
結局はやっと見つけた何軒かの寿司屋と皿鉢料理を出す店の常連客になった。

日本に帰ってからは15年のハンディキャップを取り戻すべく、いい鰹を見つけると未だに見境なく買っている。
前の(裏、と言うべきか)のスーパーは魚売り場が非常に充実している。
鰹まるごと一尾がどっさり置いてある時もある。値段は1000円前後、半身でも売ってくれるのでボクは刺身の大きな冊2本にしてもらう。

さて、今年の大漁の初鰹、ちょっと店を覗いてみますかね。