14号台風が日本列島を縦断、あちこちを荒らして過ぎ去った。21日の朝、いつものようにベランダに出ると気温が下がっており、そして実に清々しい。朝でもあり、気温は21℃。ほんの数日前まで日中は30℃を越していたのがウソのようである。
台風の後というのは空気が澄み切っており、遠くまで見える。ボクのマンションからは伊勢湾が一望できる。視界のいい日は50km先の神島、伊良子水道までくっきり見えるが、今朝はそういう状態だ。
伊勢湾内は台風の影響を避けるために、港から湾内に出た船が何隻も見える。伊勢湾には名古屋港、四日市港という大きな港があり、両方を合わせた貿易額はNO1の東京を上回る。
船は台風の波浪によって港の岸壁にたたき付けられたり、船同士が激突しないように沖に出て錨を打つ。台風の大きさによって多いときは、5万トン以上の大型船など30隻以上の大型船が湾内に出てくる時もあり、壮観である。
今朝はボクの見える範囲で数えたら13隻と少なかった。昨日のうちに港に戻ったのだろう。
名古屋港、四日市港に出入港する船は全て伊良子水道を通る。伊良子水道は伊勢湾入り口の、神島と伊良子岬の間のわずが4kmの幅しかない。
ここを1日に大型船だけでも100隻以上が通過する、非常にビジーな水道である。
書斎の机の前に座ると伊良子水道が斜め前に見える。
様々な巨大船は肉眼でもよく見えるが、より詳しく観察できるように、机の中にはNIKONの10X35mmの双眼鏡を準備してある。
船の種類は実に様々である。
吃水から上甲板まで20m以上ある自動車運搬船、巨大な球形タンクを幾つも乗せたLNG運搬船、コンテナを山積したコンテナ運搬船。タンカーとばら積み貨物船は遠方から、しかも横から見ただけでは区別は難しい。たまに客船(クルーズ船)も見える。ボクもパシフィックビーナスには名古屋港から乗船した。
それと伊良子水道、四日市港、名古屋港を均等に位置する付近には海上保安庁の巡視船が時々いる。これは特定のある国・港と往来する船が入港する時にお出ましとなる。
朝早く、三重県側の漁港から漁船がワッと出て、漁をしているときもある。
伊勢湾を見ていると飽きない。 |