ホノルル12日間:(2024−08ー10)
昨年(2023年)11月に行ったハワイ旅行のメモが残っていたので、以下に整理をした。
ハワイはコロナが世界的に蔓延する直前の2020年2月以来であり、実に3年9ヶ月ぶりだった。滞在期間は12日間、やはりゆったりと過ごすには前と同様、3週間は欲しいと感じた。

ハワイ・ホノルルまでのフライトは、中部セントレアから成田経由でCクラスはほぼ満席、飛行機全体では70%くらいの搭乗率だった。
成田経由のフライトにしたのは、この日のセントレアからのダイレクトフライトよりかなり割安だったからだ。

今回はホノルル到着早々にスマホのSIMでちょっとしたトラブル。
海外に行く時は、渡航先で使えるSIMを日本から持って行くか、現地で購入する。ボクの場合SIMはAMAZONで買って、これを飛行機が着陸前に入れ替えるという方法である。

今回も同じ方法で入手、通関・入国後にスマホのパワーをオンしたところ、SIMがアクティベートしない。

ホノルル入国後最初にやる事はタクシー会社への連絡である。
タクシーは予めネットで予約をしてあるのだが、ホノルル到着後に連絡をしなければならないのだ。

あれ?という事で念のためSIMに同封してあったアクティベーションの説明書を取り出して読んでみた。
何と”使用する2日前までにネットで予約が必要”と書いてあるではないか。
こんなの初めてだ〜、参ったな〜、、、。

でも大丈夫だった。カミさんのSKYPEに5ドル分くらいの一般電話の通話料が残っており、カミさんのI−PADを空港のWIFIに接続、SKYPE電話でタクシー会社に連絡できたのだった。

教訓は、”SIMを買ったら説明書はよく読むこと”。
当たり前か〜。

滞在先は最初の1週間は普通のホテル、後半はカラカウア通りにある会社のコンドミアム。
ホテルは以前にも宿泊したSHORELINEという何の変哲もない中級ホテルで、最上階ツイン5泊で1250ドル(18万円相当)とやはり値上がりをしていた。
3年半前は確か1000ドル以下だった。

そんな訳で前半はホテル住まいなので、毎日アチコチ出歩いてみた。コロナの3年半でレストランとか小さな土産物屋の店じまい等、入れ替わりが目立った。

いつもポケを買っていたスーパーも土産物屋に変わってしまった。美味しかったのに、、、。

後半は会社の所有するアストン・ワイキキ・ビーチ・タワーというコンドミアムで、部屋は前と同じ22F、ワイキキ・ビーチまで30秒で行けるという絶好のローケーションのところにある

部屋は2ベッドルーム(約170u)で家具・キッチン用品など全て完備しており、普通のアメリカンなコンドミアムで、極めて快適だった。

昼食は持ってきたお米を電気釜で炊き、同じく持ってきたインスタント食品と、近くで買ってきたお惣菜を頂いたりとかもやった。普通の生活である。

ボク達はホノルルに来ても観光をするとかではなく、日本での日常がホノルルに移っただけ、という感じである。
違うのはとてつもなく蒼い空と海、ワイキキビーチ、ダイアモンドヘッドが見える事だ。

ダイニング・テーブルでビールを飲みながららワイキキ・ビーチを見下ろすことができ、広いラナイの椅子に座って飲むビールも最高だった。ボクはハワイでのビールは”清涼飲料水の一種”という事にしてある。

そんな訳で、ボクは朝から腑抜け状態、という生活を送っていた

ハワイの日本人観光客は激減していると聞いていた。
しかし日本からハワイ(ホノルル・コナ)へのフライトは1ヶ月約300便まで回復しており、1機に平均200人、滞在を5日間とすると常時1万人の日本人観光客がいる計算になる。

これを年間の渡航者数に換算すると約72万人、コロナ前の2019年が125万人くらいだったので確かにまだ少ない。実感としては「少し減ったかな?」という程度で、それ程極端に減ったという感触はなかった。

コンドミアム前のワイキキの浜辺では、茨城から来た女子高校生の団体なんかもいたりして話をした。
その後、高校生達を再び見掛けた時は、ブランドショップを渡り歩いてので、これは修学旅行という名の”観光旅行”、というのが正しい日本語である。

こういうのは今では普通で、国内で言えば沖縄の那覇空港などは”先生付観光旅行学生”、もとい、”修学旅行生”で溢れかえっている。

メジャーな旅行者はボクらと同世代のいわゆるリタイア世代の夫婦、次が2人とか3人のオバさん同士、そして母娘(多分)という組み合わせのも時々見かけた。

母娘はダンナと行くよりずっとイイ、という方が多いそうだ。娘を連れて行くときは母親がスポンサーになって、というケースが殆どである、とも聞いた。これは何となくわかるような気がする。

言えるのは若い世代・年配者とも女同士の組み合わせは見掛けても、男同士というのは絶対と言っていいほど見掛けない事で、これは国内旅行を見ても同じだ。
就学前の子どもを連れた夫婦などは日本人より韓国人、台湾人の方がずっと多い印象だった。

ホノルルで確実に増えたのはホームレス・浮浪者だ。
ホームレスはどこの公園に行っても見掛けた。「全部の公園と言ってもいいくらいです」、とコンドミアム管理会社の女性スタッフが言っていたが、そのとおりだった。

ホームレスというのは、今までは白人の男と相場が決まっていたが今は黒人、それに女もいた。
また浮浪者は普通にその辺に腰掛けて周囲に異臭を放っており、風邪をひいて臭覚が麻痺している時意外は、3m以内に近づくのは止めた方がよい。

また夜10時以降のワイキキ・ビーチはホームレスの溜まり場・寝床であったが、今回は一人もいない。

つまりワイキキ・ビーチから警察に一掃され、これらの連中が公園に移った、という事のようだった。
昼間はホームレスがデューク・カナハモク像の下で横になっているとかは普通にあった。

ホームレスが増えた原因はコロナで失業し、アパート代が払えなくなった、というのが一番のようだ。

ホノルルにはテスラのショールームが2拠点あり、アラモアナSC内のショールームで、モデルYについての説明を聞いた。
モデルYはタイプ3をベースに開発され2つのタイプがあり、それぞれ4万ドル、5万ドルで、シングルモーターとダブルモーターの違いである,etc。

「私は日本からの旅行者で、テスラを買う計画はないよ」、と言ったのだが、営業マンはヒマなのか一杯の事を一生懸命に説明してくれた。
テスラは内装の貧弱さ・質感のなさ、ドアーを閉めたときのガシャ音など、機能はともかく商品性に”?”を感じた。

ハワイ(アメリカ)の物価高は大いに実感した。
ちょっとしたステーキハウスで2人で2万円弱相当、まあまあのところに行くと3万円相当は必要だった。

アラモアナSCの通路で売っているアイスコーヒー1杯1200円相当、直径6cmのカップ・アイスクリームが1400円相当、コリアンの屋台のお持ち帰り弁当が4500円相当、レストランのビール1杯1200円相当、こんな感じである。

レストランなどでは15%前後のチップが普通なので、実際の支払いはもう少し高くなる。ラーメン一杯が3000円とかはマジ本当である。

スーパーでもカミさんに言わせると数年前に比べるとドルベースで1.3倍くらいになっているそうで、これに円レートが1,5倍近くになっているので円換算では2倍くらいの感じだそうだ。

日系スーパーでは日本で30円のもやし1袋が450円。ボクは最近カミさんの言いつけで毎日スーパーに行くことが多いので、野菜の値段とかも少しわかるようになった訳であるが、ビックリだった。

ホテルは格以外に、ロケーションによって大きく異なるが、まあまあの格とロケーションだと1泊4〜5万円相当以上は必要だろう。

カミさんの付き合いでカハラ・モール(ブランド品のアウトレット)にも行ったが、山のように買い物しているのはコリアン、大陸中国人で、日本人の財布の紐は固くなっているようだった。

アメリカは2022年のインフレ率は10%近く、2023年度もその半分の5%くらいで、これに円安が加わって相対的にアメリカの物価が高くなったというか、日本が安いままというか、日本・日本人は大袈裟に言うと貧乏人になった、これを大いに実感した次第だった。