キャッシュ・カード再発行(2018−04−30)
仕事を辞めて約1ヶ月。5年前も同じような状況でしたが、今回はちょっと違う気分ですね。
何が違うかと言うと、最後の仕事がフルタイムではなかったので、前のような仕事を辞めた事による開放感がそれ程大きくない、という点です。
いずれにせよ、好きなときに好きなことがやれるというのは本当に素晴らしい。

先週は2週間ぶりに養老院にいる母親のところに行って、様子を見てきました。この5月4日で91才、耳がかなり遠い以外はまだ元気と言える状態です。
養老院にはお世話になっているので、裏のスーパーのたい焼き屋でたい焼きをどっさり買って持って行ったら職員さんに喜んでもらえました。

養老院の職員は21名、昼間は15名くらいの介護士、看護婦さん、調理員さんが働いています。
入り口には職員さんの顔写真とプロファイルが貼ってあります。ここにも南米からの外国人が2人います。ひとりは日本人と結婚している女性だそうで、非常に愛想のいい人です。

日本は2025年には250万人の会議職員が必要だそうですが、今のままでは210万人しか確保できないという見込みで、40万人足りなくなるそうです。
そうなると外国人を雇うしかなくなると思うのですが、国はどう考えているのですかね。

母に会って話しをしていたら、この前から銀行キャッシュカードが使えなくなっている事を思い出しました。私が使った時に、パスワードを何度も間違えて使えなくなってしまったのです。

今日は再発行の手続きをしなくてはなりません。
銀行に電話を掛けると”健康保険証”、”マイナンバー通知書”、”登録印鑑”、”使えなくなったカード”、”通帳”の5点を持って最寄りの銀行に来てくれとの事。
面倒だな〜。

母にマイナンバー通知書はどこにあるか聞くと、まだもらってないとの事。
養老院に入るときに住所変更がしてなかったので、空き屋になっている自宅に送られて、不在だったので配達人は不在通知表を置いていったのでしょうが、それがどこかに紛れてしまって結局受け取っていない事がわかりました。

ありゃー、マイナンバー通知表の受領から始めなくてはなりません。
市役所に電話すると、通知書は保管してあるかも”知れない”ので本人自筆の”委任状”と”本人確認証2点(健康保険証と年金手帳)”を持って来てくれといいます。

この”知れない”という言葉に、役人独特の胡散臭さがぷんぷん臭います。

委任状の書き方を聞くと結構いろいろと書かなくてはなりません。かつては毛筆で上手な字を書いた母も、今は手が震えて字が殆ど書けなくなっています。

「本人自筆じゃなきゃダメなのですか?」、と強く言ったところ住所、名前、生年月日のみ、自筆でお願いしますとのこと。
「どうせ委任状は殆ど全文を代筆するのだから名前だけでいいでしょう?」、と更に言うと上司にでも相談したのでしょう、しばらく間を置いてOK。

委任状には、「高齢につき自筆困難、よってXXX(私)が本委任状を代筆作成。」と末尾に追記し、私の身分証明として免許証のコピーを提出すればOKなのです。

あとは健康保険証と年金手帳です。母に尋ねると、
「健康保険証は事務所に預けてある。年金手帳は自宅の応接間の戸棚の中の、、、、」

という事で空き屋になっている家に行き、部屋を引っかき回し年金手帳を見つけて市役所へ。

市役所の窓口に行って事情を説明、準備したものを提出してます。
10分ほどで担当者が、”保管してあるかも知れない”、通知カード持って戻ってきました。
”知れない”とは、自分たちの保管が悪くて見つからなかった場合の逃げ口上であるのは明白でした。

今度は銀行です。自宅まで戻ってマンション横の銀行に行って、キャッシュカードの再発行の依頼です。
ここでトラブル。
母親の銀行への届け出住所は今は空き屋になっている自宅住所です。
キャッシュカードは養老院へ送ってくれと言うと、「それはできない、あくまで現在届け出の住所に行く。」、というのです。
いやここには今は誰も住んでいないので郵便物は転送届けがしてある、と言うとカードは転送禁止の書留で行くと言います。
そして住所変更は”本人”じゃないとできない、と言います。

「母親が動けないから、こうやって私がここまで来ているのです。何とかなりませんか?」、と言うと窓口の女性はギブアップ、奥から中年の男性の行員が出てきました。
「カードは今登録してある住所に書留で行く事になります。」
「そこを何とかできないか頼んでるんじゃないですか。」
あれこれ10分以上押し問答、その行員は奥の手を使ってくれる事になりました。やろうと思えばできるのです。
只、一つだけ条件はありましたが。

これでやっと新しいキャッシュカードが連休明けの週に養老院に送られてくる事になりました。ヤレヤレ。再び養老院に行って、母親に報告。
原因は私が作ったのですが母は、「面倒掛けたね」、と言いました。
この日はキャッシュ・カードの再発行手続きだけで、10:30から15:00まで掛かってしまいました。

アメリカではこういう場合どういう手続きになるのでしょうか。私が使っている銀行はキャッシュカードの再発行は(厳重なパスワード保護付きの)WEBサイトから依頼、送り先も自由に指定できます。もちろん日本にも送ってくれます。
送付は普通郵便です。そして暗証番号は同じく普通郵便で銀行がランダムに作ったものが送られてきます。
カードも手元に来た、暗証番号もわかった、ではカードは使えるか?

使えません。
電話を使ってカードを”ACTIVATE”しなければなりません。以前はオペレーターが出てあれこれやりとりをしましたが、今は自動応答システムでできます。この時にSSナンバー(日本のマイナンバー)が必要になります。30秒くらいでできます。
このようにキャッシュカードの再発行は、WEBと電話が使えれば誰でも世界中どこにいても可能です。
これはクレジット・カードの再発行も同じです。

日本のような仕組みがいいのか、アメリカのような仕組みがいいのか、さて、、、。