GOTOトラベル(その2):2020/11/17〜2020/12/11
今年は計画していた海外旅行は年初のハワイ以外はどこにも行けず、という事でその予算でクルーズ船に乗ってみました。
本当は日本丸に乗ってみたかったのですが適当な日程・コースがなく結局は2年前にも乗ったパシフィック・ヴィーナスになってしまいました。

乗船の条件は事前にPCR検査をやって陰性であることとなっており、どうやって検査するのだろうと思っていましたら検査キットを送ってきて検体を採取、送り返すという方法でした。

その一ヶ月間に名古屋のマリオット、ここもGOTOトラベルで申込んで行ってみました。普段ではないいい条件で宿泊することができました。

名古屋:11/17〜11/18(1泊2日)
名古屋のマリオットは名古屋駅に隣接してあります。近鉄の改札を出て階段を上った前が入り口です。
ここには今まで何回か泊まった事があり、昨年は大相撲名古屋場所のチケットをもらったのでこの観戦の帰りに泊まりました。

GOTOトラベルでここもいい条件で泊まれるようになっていたので、申し込んでみました。
部屋は広く、高層階なので見晴らしは抜群です。

ここに最初に泊まったのはやはり現役時の出張で豊田市に来た時、13年前です、確か。

名古屋:11/17〜11/18(1泊2日)
JRの一般路線と新幹線が眼下に見えます。
線路の右30度方向50kmくらいが我が家の方向だな、、、とか考えながらボーッと外を眺める、これも高層階の部屋の楽しみです。
しかし新幹線って見ているとものすごい本数が走っているのがわかります。
先月東京に行ったときは各車両はガラガラ、帰りのこだまグリーンは静岡辺りから私の乗った10号車は3人(!)でした。
駅のホームの様子はよく見えませんが、人は少なそうでした。

名古屋:11/17〜11/18(1泊2日)
名古屋駅の中・周辺は手頃なレストランが一杯あります。昼食に高島屋の10F(だったか)の寿司屋に入ってみました。客は我々以外に2人だけ。

今回も地域共通クーポンをもらったので、これで支払うのかと思ったらカミさん、使いません。聞いたらこれは15:00以降しか使えないとのこと。
ナルホド、、、。

で、寿司のお味の方はというとイマイチ、もうここに入ることはないと思います。

名古屋:11/17〜11/18(1泊2日)
ホテルはラウンジが使えたので行ってみました。ここは初めてです。
普通のラウンジですが、席のフロアーが”コの字型”にレイアウトされており、天井が異常に高く(多分2フロアー分以上)、落ち着きません。
まあこんなもんかな、という事で私はビールを一杯、カミさんはソフトドリンクを頂いて部屋に戻りました。

このホテルは大浴場があって、カミさんの話しによるとよかったそうです。

名古屋:11/17〜11/18(1泊2日)
夕食はどこかのレストランに行こうと思いましたが、ラウンジでも軽く食べれるという事なので再度ラウンジへ。

コロナのせいでしょうか、いろんなオードブルのプレートが予め準備してあり、これをワインと共に頂くとそれなりの夕食になりました。

ワインで結構いい気持ちになったのですが何かもの足りない。で、再び高島屋のレストラン街に行ってソバを頂きました。(これじゃ痩せるわけないよな〜。)

名古屋:11/17〜11/18(1泊2日)
朝食は窓側ではなく、中程の壁際の席に案内されたのでどういう人達が来ているのかしばし観察。
明らかにビジネスで宿泊していると思われる人が半分くらい、あとはよくわかりませんでした。

以前はバイキングでしたが今は料理は小皿・小鉢に予め盛られており、それを取るという形式でした。

国営放送の朝ドラを見逃さないようにというサービスなのか、反対側の壁には大きなスクリーンにテレビが映し出されていました。

名古屋:11/17〜11/18(1泊2日)
私は贈り物にするお菓子などを買う以外はデパ地下に行くことはありませんが、この日はカミさんの付き合い。
何を買うのかと思ったら”パン”。何とか言うところのパンがおいしいとかで娘にも頼まれた、、、、そうです。

パンはマンション裏のスーパーでも同じじゃないかと言うと、”違う”そうです。私の舌はアメリカのあのまずいパンで鍛えられているので日本のパンは全部おいしいです。

地域共通電子クーポンは昼食で使いました。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
この時期にクルーズ船!! 何人かの友人・知人からの反応は様々でしたが乗って来ました、GOTOクルーズ、もとい、GOTOトラベルで。

船は2年前にも乗った日本船のパシフィック・ビーナス、日本籍のラグジュアリー船です。

今年の3月に横浜港でプリンセス何とかの船内でコロナ感染が蔓延、毎日その様子が報道されました。今回もチラと不安が過ぎりましたが対策は十分という事なので思い切って行ってきました。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
コースとしては神戸港から乗船、瀬戸内海をゆっくりクルーズして門司港に入港、門司港から再び瀬戸内海を通って神戸港に帰ってくるという単純ですが結構人気のあるコースです。
乗船1週間目にPCR検査のキットが送られてくるので、同封の説明書に従い検体を採取して返送、2日後に検査結果の連絡があり、これにパスしないと乗船できない、というルールでした。

神戸港に着くと乗船手続きをやってクラス別に順番に乗船、エントランスロビーにはクリスマス・ツリーが飾られ、横でピアノの演奏をやっていました。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
部屋には予め送ってあるスーツケースが運び込まれていました。気になる乗船客は68名、最大定員は620名なので何と9分の1しか乗っていません。

部屋の間取りは前に乗った時と同じなので違和感はありません。バルコニーも前の時より手入れされており、きれいにペンキが塗られてありました。

10:00に乗船して出港は12:00、出港風景を船から見る人は疎ら、そりゃそうです、全部出てきても68名ですから。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
部屋は清掃が行き届いています。
部屋係の3名のフィリピン人は写真と共に勤続年数、出身、趣味、などが書いてあります。

一番年長者は勤続12年でネグロス島出身、8才の子どもがいると書いてありました。
この船はコロナの影響で9ヶ月近く航海を中止しており、この間も乗組員は雇用契約期間内の人はずっと雇用を続けたそうです。

今回のクルーズは再開後2回目との事でした。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
1日目の夕食はフレンチのフルコース。味も量も申し分有りませんでした。

飲み物は自由に好きなものを選べるのですが、一部の銘柄は別料金になっています。

どんなものなのか、この有料のワインを飲んでみましたが別に特別な味はしませんでした。
と言うか、私の舌はワインで鍛えられておりませんのでよくわかりませんでした。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
翌朝の門司港への入港は06:00、私が目を冷ましたのは05:40頃、船はタグボートに押されて接岸寸前の状態でした。
接岸後かなりしてから空が明るくなって、関門大橋が船首左前方にくっきり。
最初に門司港に来たのは何十年も前、その後12年前、更に5年前にも来ています。

気温は思ったほど低くはなく、天気も良さそうです。サロンに行って朝食を頂き、07:45に上陸をしました。多分乗客では一番の上陸だったと思います。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
門司港、その対岸の下関はカミさんは初めてだという事で私が案内役をしました。
門司港から08:20の連絡船に乗って下関唐戸まで。

先ず最初のお目当ての唐戸市場、あれ〜!、この日は臨時休業との事で見学ができず。
そこでそのまま東に歩いて赤間神宮に行き、お詣りをしました。
連絡船で下関側に自分で渡ったのは私たちだけのようでした。殆どの乗船客はオプショナル・ツアーのバスで下関市内の観光をやったようでした。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
下関唐戸桟橋から再び連絡船に乗り、巌流島に向かいます。ここは宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘のあった島として超有名なところです。

現在の巌流島は大正期に埋め立てられ、それまでに比べて6倍の大きさになっており、1973年までは人が住んでいたそうです。
ここに来るのは私も初めてで、関門海峡が一望できる素晴らしい景色のある島でした。
様々な説明は佐々木小次郎に同情的な表現が目立ちました。やはり日本人は判官贔屓なのですね。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
お昼ちょっと過ぎに一旦船に戻って昼食を摂り、再度上陸。今度は門司港側の見学をしました。和布刈公園までまでバスで行き、また戻って”門司港レトロ展望室”へ。

関門海峡はここからの眺めが一番だと思っているのですが、これは時間帯、つまり太陽の方向によりますね。

関門橋の下には関門トンネルがあり、歩いて渡る事ができます。でもただのトンネルで特に面白くもなく、数十年前に1回渡ったのみです。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
ここからは下関側もよく見えます。高い塔が”海峡ゆめタワー”でそのほんの先が下関駅です。
下関と言えばフグ料理、、、これはこの日の夕食でちゃんと出ました。
美味しかった〜、、、。

門司港レトロは観光客が少なく閑散としていましたが、中学生の修学旅行の生徒達がが走り回り、大きく違和感を覚えました。
何で集団であんなに走り回るのか、自分達も中学生の頃は同じだったのかな〜、、、。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
門司港は大陸方面、朝鮮、台湾航路の拠点であり、昭和10年頃が最盛期だったそうです。

ここの商船三井ビル(旧大阪商船ビル:国の登録有形文化財)の中には、かつての日本が誇る数々の商船の模型がありましたが現在はちょっと離れた場所にある”旧大連航路上屋”に移されていました。

説明を読むとその殆どが太平洋戦争末期の昭和18年〜19年に沈没、多くの船員と共に海の藻屑になっています。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
朝食は和食か洋食か選べます。私は和食,たまに洋食というのが普通のパターンです。
前に乗った時の事は思い出せないのですが、ウエイターから「納豆は出しますか?」、と必ず聞かれました。

今回は入出港のクルーズで、乗船客はほぼ100%関西人、関西人は納豆をあまり食べませんので、聞いてから出すのかな〜、などと考えてしまいました。

ちなみにカミさんは東北人、納豆が冷蔵庫に入っていないのを私は見た事がありません。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
2万6千トンの客船、乗客定員600名に68人しか乗ってないとどういう感じか、、、とにかくどこに行っても乗船客はほとんどいません。プロムナードのテーブルに座ると間髪を入れずにウエイターが来ます。

こういう貸し切り状態での航海というのは、これから先二度とないと思います。
11Fには船の前方に窓があるオブザベーションラウンジというのがあるのですが、ここはいつ行っても本当に誰もいませんでした。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
短い航海なので図書室を利用する事はないのですが、1週間とか10日間以上の航海になると使う事になると思います。

船内はどの部屋に入るのもIDカード(ルームキー)でスキャンをして、体温を測定し、手を消毒しないと入れません。ショップでさえ同じです。

乗客は一応一週間前のPCR検査で陰性の人しか乗ってないし、あとは乗組員の管理がどうなっているか、厳しく管理されています、という触れ込みですが具体的にどうやっているかの説明はありませんでした。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
2日目のディナーは日本食でした。フグの香味揚げは最高でした。こういう時の日本酒というのは実にいいものです。
私が日本酒を割とよく飲むようになったのは50才を越えた頃、丁度タバコをやめた頃からです。

サロンはチーフパーサーを除いて全員フリピン人で、チーフらしきウエイターと話をしたらマニラの隣、キャビテ出身だと言ってました。
私はキャビテには何度か行った事があり、日本じゃ想像もできない大規模な工業団地が印象に残っています。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
夜は様々なショーをやりますが、前に乗った時に比べてかなり手抜きが目立ちました。
クリスマスキャロルとかはズバリ、「ウ〜ン、、、」、というレベルでした。
恒例のBINGO、多分船客の殆どが参加したと思うのですが、カミサンは3等だか4等の賞品をもらいました。
私は今回も何もなし、、、。

カナダ人がプロムナードでやった大道芸、これは良かった。彼にどこから来た?と聞いたらバンクーバーという返事でした。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
瀬戸内海のクルーズは外を見ていても飽きません。無数と言える島々、2つの大きな吊り橋(来島大橋、明石大橋)、幾つもの狭水道、行き交う多くの船、、、。

小型・中型のタンカーとか貨物船のブリッジを双眼鏡で見ると、仲にいるのは大体が1名。それも時々部屋に入ったり出たりで、ブリッジが一瞬無人状態という船が結構ありました。

燧灘では20艘以上の釣り船がいましたが、船頭のサービスなんでしょうか、ギリギリまでこちらに近寄ってきたりする船もありました。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
4日目の10:00神戸港入港です。
1日かけて門司港から神戸港ですから、どうやって時間を潰すのかと思っていたら早朝は淡路島と和歌山の沖まで一旦南下してそれから神戸港に入るというコースをとっていました。
今回も地域共通クーポンと旅行会社から船内だけで使えるクーポンをくれました。
でも船って3食付きですから、食べものには使えません。他の旅行と同じく、使うのに苦労しました。

地域共通クーポンというのは使う側の恩恵をあまり感じない仕組みですね。

瀬戸内海クルーズ:12/8〜12/11(3泊4日)
今回はパシフィック・ヴィーナスの”クリスマス門司クルーズ”に乗ってみた訳ですが、68名という乗船客数では船会社は大赤字じゃないかと思いました。
どの辺に損益分岐点があるのか、ついこういう事を未だに考えるのは一生治らない職業病なんですね。

門司港では地元の観光協会がテントまで張って待ち構えていましたが、客の少なさにびっくりしていた様子でした。

クルーズの乗船客は大体が私と同世代、又は上の世代の人が多かったように思います。
今回のサロンメンバー8人はお互いに話をしたりするという事もありませんでした。

総合点は85点、まずまず楽しめました。

GOTO炉ラベルは10月に3回、11月に1回、12月に1回というペースで利用しました。ちょっとハイペースで利用したのは、多分年明けの1月後半からしばらくあまり旅行に行けなくなるという別な背景があるからです。

GOTOトラベルを利用してみての総合的な感想は、ホテルの宿泊などの旅行会社の出すプランの中身自体がそれまでに比べてお得になっているものが多く、これに割引が加わるのでなかなかいい条件のものが多いという点です。

逆にそれまで割引で宿泊などを提供していたホテルが、その割引を廃止して単価を高くし、それにGOTOトラベルの割引をして結局は元の値段とあまり変わらない(少しは安くなっているのですが)、というような事をやっているところもありました。

地域共通クーポンは私が利用した範疇では電子クーポンの利用できる店などは多くはなく、やはり紙クーポンが使い勝手がいいと思いました、

GOTOトラベルキャンペーンとコロナの感染は関係あるのかという点ですが、私は感染の巣窟は別なところにあると思ってはいるものの、やはりGOTOは人の動きを加速させる施策なので年末年始の停止はやむを得ないとは思います。