再度、京都へブラリ行ってきました:2021/3/10〜2021/3/12
コロナは関東の1都3県で緊急事態宣言が延長されました。その他の府県でも県を越えての移動はなるべき自粛して欲しいという事になっていますが、今まで真面目に外出を控えて自宅で過ごしてきた私、ご褒美(?)で少しだけなら外出も勘弁してもらえるんじゃないかという事で、2泊3日で京都に出かけてきました。

京都は昨年の10月にも2泊3日で行きましたが、あちこち動き回って”観光”をするのが目的ではなく、ホテルでゆっくりしながら気が向けばどこかに出かける、というパターンで過ごすのが目的です。

そんな訳で特に何の計画もなくホテルと電車だけ予約をしてブラリ京都に行ってきました。

近鉄特急で2時間ちょっと
白子駅07:10発の大阪難波行きの近鉄特急、大和八木で待ち時間5分で京都行きに乗り替えて09:20に京都駅着。座席は60%くらいが埋まっていました。

白子駅ではかなり年配のオバサン2人が待合室で、「京都が〜、、、」、とか大きな声で話しており悪い予感。何と2人は京都まで私たちの席の近くでした。

オバサン2人連れというのは要注意、時としてノイズ・ジェネレーターに化ける事があります。
しかし何であんなに声がでかいんだろう、、、。

伏見稲荷大社(1)
ホテルは京都駅上の”ホテル・グランヴィア”、チェックインを済ませましたがまだ部屋には案内してくれませんので荷物を預けて、そのまま伏見稲荷大社へ。

ちなみにアメリカ・NYなどのホテルでは荷物を預けるのは有料のところが多いです。1個5〜7ドルが相場です。

それはともかく、JR奈良線に乗って5分、稲荷駅で降りると目の前が大きな鳥居です。
駅を出てから鳥居まで20秒でした。

伏見稲荷大社(2)
ここは旅行案内書を見ると京都屈指のパワースポットで、この千本鳥居がガイジンには超人気で、観光客で溢れかえっている、、、溢れかえっていませんでした。

この写真の風景、ここをよく知っている方が見ると、「信じられない!」、という事のようです。コロナが京都が本来の京都を取り戻している、という事ですね。

この千本鳥居は山の上まで続いており、小山巡りは4kmで2時間かかるそうです。私たちは3分の1くらいのところで引き返してきました。

伏見稲荷大社(3)
神社はどこへ行っても大小の狐様で溢れており、文字どおり、”狐だらけ”、です。

よく見ると多くの狐は稲穂とか玉とか鍵などをくわえており、それぞれ意味があるそうです。
また狐は穀物の天敵であるネズミを食べてくれるので、五穀豊穣の神様のお使いと考えられているとか。

そんな訳で日本人は古来、狐を神聖な動物として見ていたそうですが、私は狐は神秘的と言うよりも何か”不気味”という感じがしてならないのですが。

伏見稲荷大社(4)
大社の中はかなり広く、ゆっくり歩けば半日以上は時間を潰せるところです。

伏見稲荷の近くにはグルメスポット(?)というか,いろんな食べものを売っていいる店が一杯あってがあって結構な人気だそうです。これを目当てに来る人も多いとか。
こういうのは次回のお楽しみにとって置く事にして、今回はパスをしました。

平日の水曜日、3月で修学旅行もなく、コロナで観光客も少なく、お天気も最高、恵まれた伏見稲荷見学でした。

京都駅伊勢丹で昼食
ホテルには3時前には戻りたいので一旦京都駅に戻り伊勢丹のレストラン街に行って昼食を摂りました。
京都駅構内とその周辺、地下街などにはレストランが一杯あって非常に便利です。

伊勢丹のレストラン街はテーブルが6〜8つくらいとカウンターしかないというような小さな店が多く、人気のある店は直ぐに行列ができるようで、混雑しないように通路には予め並ぶラインが引いてありました。

この日は平日だったせいか、長時間待たされる事はありませんでした。

御金神社(1)
まだ3時には少し間があったので地下鉄に乗って5分、その名も”御金神社”という、誰でも行きたくなるありがたい神社に行ってみました。
要するにお詣りをすると金運に恵まれる、という何ともありがたい神社です。

神社の前に来て「!?」、確かここは大分前になりますが知人のMさんに連れて来て頂いたところ。

小さな小さな神社ですが、ここに来る人の期待する御利益はでっかい、、、。

御金神社(2)
この辺りは昔から鋳造職人が集まるところ、それに金貨鋳造・金銀細工なども行われていたところで、由来は”お金(マネー)”ではなく、金・金属などにまつわるもっと広い意味の地元の人にとっての素朴な氏神様だったようです。

それがいつの間にか”お金(マネー)”に関する御利益を求められるようになり、神様も仕方なく皆の期待に応えざるを得なくなってしまった、、、こういう事のようです。

で、私たちも勿論、再度お詣りをしてお守りなどを買って帰ったのでありました。

ホテルの部屋
ホテルの部屋は前と同じタイプで広く15Fなので眺めもよく、ゆったりと過ごせました。

ホテルと言えば1年半前に高校の同級生4人と市内のど真ん中にある、その名も”カオサン京都ゲストハウス”という1泊1900円のところに泊まりました。
得体の知れない白人もたむろする、なかなかスリリングな宿でもありました。
8畳の部屋に2段ベッド3つ、共同トイレ・シャワーで台所の冷蔵庫には自分の名前を書いて食べ物などは入れておく、というステキなシステムも体験できました。

晩飯
2泊ともホテルのレストランで頂きました。カミサンは魚、私は魚も肉も食べたい、、、という事で2000円の追加をして肉も出してもらいました。

前回はワインをボトルで注文し、1本全部は飲めず残った分は部屋に持って帰りました。今回はどうするかな〜、と迷っていたらウエイターから「ハーフボトルがございます」という提案があったので、これにしました。

ここもラストオーダーは8時、皆さん来るのが早いようで、7時半にはほとんどの客はいなくなってしまいました。

京都タワー
京都のシンボルです。確かにこのタワーを駅前から見上げると、「京都に来たな〜、、、」という気持になります。

京都には海がないのでタワーは灯台をデザインした、というちょっと訳のわからない由来が案内に書いてありました。
(鞍馬天狗のあのイカの頭のような頭巾のデザインの方がずっといいと思うのですが、、、)
ちなみに完成は東京オリンピックのあった1964年です。

京都に来る度に「今度はあそこに上がってみなくっちゃ」、と思うのですが、未だに実行できていません。

夜の8時半のホテルロビー
食事の後は部屋でゆっくりと本でも読んで、という事になると右手又は左手にグラスが必要です。
そこでコンビニにビールとおつまみを買いに。

エレベーターでロビーに降りるとカウンターの2名とフロアーの1名がヒマそうにしているだけで客は誰もいません。
10月に来た時も同じような時間にロビーに下りましたが、その時はもう少し人がいたような記憶があります。

客がガタ減りしているのが実感できました。

朝食風景
ホテルの朝食はロビー横のレストランで頂きます。8時前に行ったのですが、それなりに客はいました。

周りを見ると20才前の息子、娘を連れた家族が目立ちます。どうも受験生のようです。2次試験?後期試験?よくわかりませんが親子4人、というグループもいました。

1日目の私たちの横にいたのはお母さんと息子の2人で、お母さんはいろいろ話しかけるのですが、息子は殆ど反応なし。そのうちお母さんも黙ってしまいました。
自分もこの年頃の時はこんな感じだったのかな〜。

東寺(1)
近鉄特急で京都駅に着く寸前、左側に大きな五重の塔がみえます。電車から見ると塔は近代的な建物や住宅に囲まれていますが、そこだけ周りが変っても昔のまま、という頑固さのようなものを感じる風景です。
ここも、「いつか行ってみよう。」、とずっと思っていたところで、今回やっと行くことができました。
場所は九条で京都駅から歩いて15分でした。

拝観料を払う受付でオバさんが、「ここを見ると200円、こっちに入ると300円追加。」、とか営業を始めましたが「基本のところだけでOK!!」、と全部お断りしました。

東寺(2)
東寺の境内は電車の窓から見て思っていたよりずっと広く、少々びっくりです。

入ったのは北東の慶賀門というところからで南に歩いていくと大きな日本庭園があります。
誰もいません。静かです。

まだ木々の葉は少なくちょっと寂しいのですが、緑濃き夏の季節、紅葉の秋の季節にはなかなかの風景になると思います。桜も何本かありましたのであと3週間もすればきれいだと思います。

東寺(3)
池の横のベンチに座って庭を眺めながらボーッと過ごす、、、最高です。
池では二羽の鴨が水の中に首を突っ込んでエサを探している様子が何ともユーモラスです。

池の中の飛び石の上にはカメのイミテーションが置いてある、、、と思ったら本物のカメでした。

東寺は真言宗の総本山だそうです。恥ずかしながら知りませんでした。真言宗、、、弘法大師という名前だけは出てきましたがそれ以上はムリです。

東寺(4)
大師堂から毘沙門堂を見たところです。大師堂とは弘法大師の住房、つまり住まいだったところです。

もらった案内地図を見るとこの北側敷地内に洛南高校と附属中学校があります。
洛南高校というのは聞いた事のある学校で、確か結構な有名校だと記憶していますが、これも東寺と関係があるとは知りませんでした。

どこに行っても静かで、さすがにこういう雰囲気の中に2時間もいると心が洗われたような気分になりました。

東寺(5)
帰り際に改めて振り返る五重塔、立派で大きいです。何百年も前からこの姿と周囲の風景は変わっていません。

高さは55m、日本で一番高い木造塔、西暦883年に創建されたそうで、今までに4回焼失しており、現在の塔は江戸時代初期の1641年に再建されたものです。
焼失は何度もしたものの地震での倒壊はなく、いわゆる耐震構造であると言えるそうです。

夕焼け空にカラスが舞い、五重塔の屋根に止まる、、、私の大好きな大佛次郎の鞍馬天狗の世界です。

3日目の昼食
3日目は12:00に部屋をチェックアウト、昼食は予約してあったホテルの和食レストランで頂きました。

旅行中は昼食でも軽く液体委燃料を頂くことがあるのですが、注文して持って来た徳利があまりにも小さい。
で二本目を注文したら今度はカップに一杯入れて持って来てくれました。
若い仲居さん曰く、「一升瓶の最後だったので全部入れて持って来ました〜。」

なかなか気が利くじゃないか〜、いいね、こういうのって。

2泊3日で観光地というか訪れたところは伏見稲荷大社、御金神社、それに東寺の3カ所だけでした。あとはホテルでのんびり、時々ラウンジに行ってビール飲んだり、夜は読書したり、そんな過ごし方をしました。

京都は見どころのある神社とか寺、その他一杯あってしかも電車、地下鉄、バス、タクシーで簡単にどこでも行けます。何よりも私の住んでいる鈴鹿市から電車で2時間で行けるるところにあります。
ホテルもいろいろあるし、お手頃に食事をするところも無数、気の利いた店も多いので見るだけでも楽しい。

そんな訳で段々と京都が気に入ってきました。
ひょっとしたらこれから、「ヒマだな〜、京都でも行ってみるか〜」、みたいな感じになりそうです。