再再度、京都へブラリ行ってきました:2021/7/26〜2021/7/28
私の趣味の一つが旅行です。仕事を辞めてからは数ヶ月に1度くらいのペースであちこち出かけておりましたが昨年の春からのコロナ感染の影響で海外は言うに及ばず、国内旅行も行きにくくなっています。

しかし、です。どこか行きたい、近くでもいい、、、となると先ず頭に浮かぶのが京都。ちょっと悩みましたがまあ近くだし、3月に行った時はどこに行っても殆ど人がいなかったので3密とは無縁、コロナはあんまり気にしなくてもいいんじゃないかという事で3月と同じ2泊3日で京都に出掛けてきました。

朝7時前の近鉄白子駅
マンションからバス停は歩いて1分、06:30のバスに乗ると駅には06:40前に到着します。
学生が夏休みに入っているせいか乗客も疎らです。
駅に着くとコンビニで朝食のサンドイッチとお握りを買います。これを電車の中で食べる、というのが京都行きの定番になりました。

京都は鈴鹿市から直線で80km程しかありませんが、電車で行くと07:10の大阪難波行き特急に乗って09:20に京都駅に着きます。
電車の乗車率は40%くらいの感じでした。

ホテルに行きます
ホテルはいつもの”ホテル・グランヴィア”、駅の上にあるので京都駅の中央通路から外に出ることなくカウンターにたどり着けます。

カウンターでチェックイン、とはいうもののもまだ部屋には入れてくれません。
ここで部屋のアサインについてちょっとしたトラブルがありましたが、これは後で解決することができました。

アーリーチェックインをお願いして、荷物を預け駅に下ります。午前中は東福寺です。

東福寺(1)
京都駅からJR奈良線の東福寺駅まで一駅、4分くらいです。駅を下りて道案内に従ってブラブラ歩きます。

全てが独り占め(二人占め)、こんな贅沢な寺巡りはありません。
最高気温の予報は15:00頃に34℃、でもそんな気配は全くありません。

京都は紅葉の名所がいくつもありますが、東福寺もそのひとつ。こうやって山道を歩くだけで、「こりゃ、秋に来たらスゴいだろうな、、、」、というのが私でもわかります。

東福寺(2)
東福寺は臨済宗、東福寺派の大本山という事です。臨済宗の寺、つまり禅寺ですね、こりゃ。

日下門というところから入いると広場があり、その左に本堂がります。
更にその傍に手洗い(トイレ)があります。

私の親戚の叔母は寺に嫁いでいたのですが、トイレに行くことを「お手水(ちょうず)に行く」、と言ってました。
ナゼかここでトイレを借りてそんな事をふと思い出したりしてました。

東福寺(3)
東福寺と言えば洗玉澗(せんぎょくかん)という渓谷という程ではないのですが深いところを流れる川があり、ここを幾つかの屋根付きの橋、通路があります。

写真は確か”通天橋”だったと記憶していますが、確かにその名のとおり天を歩くような雰囲気と眺めの良さは何とも言えません。
しかしこれらの橋がなければ点在するお堂などとの往き来は簡単にはできない感じの地形です。

紅葉の季節には多くの人が押し寄せると思うのですが、橋の強度は大丈夫なのか等と考えちゃいます。

東福寺(4)
本坊の周りには4つの庭園(方丈庭園)があり、視界に入ると「おっ!」、という感じになります。

パンフレットによると、”昭和の名作庭家・重森三玲の作(昭和14年)。「八相の庭」と命名され、近代庭園の傑作とされる。方丈の東西南北に四庭を持つ。”、となっています。

最初目に入った時はこんなモダンな感覚の庭が何百年も昔に造られたのか!、とびっくりしたのですがパンフレットを見て納得です。
こういう感じ、NYCのMOMAに持って行くといいかも。

東福寺(5)
本当はもう少しゆっくりと隅から隅までじっくりと見学したかったのですが、ま、又来ればいいか〜、という事で楽しみは残して2時間半程で帰ることにしました。

東福寺の山門を入った直ぐ横に可愛い六体の地蔵さんがありました。
東福寺は多くの塔頭寺がかなり広いエリアに散在しており、入れるところと入れないところがありました。

リュックの中には凍らせたペットボトルが入れてあり、これをチビチビ飲みながらの見学でした。

昼食
京都駅に戻りJR伊勢丹の10Fにあるいつも行く寿司屋で昼食です。ここの寿司屋は値段も手頃でネタも新鮮、大いに気に入っています。

テーブル席は2つ、個室になっておりそこに案内してもらい「先ずビール!」。
冷えたビールは最高です。

奥のテーブルでは同年配のオジさんがご婦人2人と一杯意やってました。
楽しそうでした。

お買い物
ホテルに戻る前にカミさんがデパートの中を見たいというので売り場をブラブラ。
HUGO BOSSのところで足を止め、物色。私に何か買ってくれるのかと思ったら婿の靴を物色。

婿は身長188cm、靴は29cm〜30cmなので普通の店ではなかなか見つける事ができません。
いいデザインのがあったので聞くと29cmの在庫があるとのこと。自宅に送ってもらう事にしました。

太谷翔平がBOSSのCMに出てるって知らなかった、、。

ホテルの部屋
部屋は15Fの北側、京都タワーが目の前にドーンと見える側です。つまりタワービュー側。
夜景はなかなかのものです。

チェックインの時にシティー・ビュー側で申し込まれています、と言われて大いに揉め、結局はホテル側のミス。
カウンターのネエちゃんの態度が悪かったようで、カミさんはちょっとイラついていました。

私はホテルの手配などには一切タッチしていないので全部カミさん任せ。ごっつあんです。

夕食(1)
夕食は部屋と同じ最上階のレストランを予約。
3月に来た時に予約なしで行ったら結構混んでいて隅っこの席に通されたので、これもカミさんに窓側の席を予約をしてもらいました。

18:30にレストランに行ったらちゃんと窓側のいい席に通してくれました。
午前中に行った東福寺、伏見稲荷が遠くに見えるなかなかいい席でした。

客は非常に少なく、席は殆ど空いていました。

夕食(2)
30才くらいのウエートレスに「鳥羽伏見方向はこっちだよね?」、と聞いたら、「ちょっと待って下さい。聞いてきます。」、という返事。
私の思っていた方角は間違っていませんでした。
ウエートレスに、「ところで君は京都人かい?」、と聞くと、「兵庫県から通ってます、、、で、方角を聞かれてもちょっと戸惑いました」、という返事でした。

食事は私は肉と魚のコース、カミさんは肉のコースでマズマズのお味でした。
ワインはハーフでは不安なので赤を1本頼みました。

朝食風景
朝食はコロナになってからは2Fのレストランになっています。宿泊客はあまりいないようでした。

連泊する客には中味を少し変えるという事だったので、2泊目の朝にその事を言うと確かに焼き魚とかが変わって出てきました。

私は朝食にお粥を食べたことはないのですが、カミさんがいつもお粥なのでマネをしたところ10時班頃にはお腹が空いてきて困りました。
やはり私は朝はご飯をしっかりと頂かなくてはダメなようです。

ラウンジからの眺め
ラウンジが使えたので、一服する時に何回か行ってみました。
ここのラウンジはアルコール類の提供は17:00〜になっているのでちょっと不便です。それ以外はコーヒー等とソフトドリンクしか出してくれません。

ホテルによっては夕食を済ませる事ができるレベルの料理を提供するところもあります。
今までで一番豪華だったのはホテル・ニッコー・香港。
入ると係の女の子がビールの銘柄まで覚えていてくれ、それを持ってきてくれました。

京都駅・バスターミナル
今の京都駅はいつ頃できたのかよく知りませんがなかなかダイナミックなデザインです。
北口を出たところがバスターミナルになっており、つまりホテルの前でわかりやすい。

2日目はバスで大原三千院に行ってみようと言うことでバスに乗りました。

「京都〜、大原三千院〜、恋に溺れた女が〜」、ってご当地ソング、あれって誰が唄ってたんだったっけ、、、。
確か、渚ゆう子?

大原三千院(1)
バスに揺られること50分、結構乗ります。
そこからてくてく歩きます。誰もいないので少々不安になってきます。

そもそも本当に大原三千院の御殿門に向かっているのか、途中で2回も土産物屋とかで聞いちゃいました。

でも気温が上がらずによかった。ゆっくり歩けば汗が出ない程度、という感じの気温です。
バスを降りて10分ほど歩いて御殿門に着きました。

大原三千院(2)
バス停付近、それに途中で何軒かの土産物屋がありましたが、全部客は皆無。
漬け物屋のご主人にもしつこく声を掛けられましたが、愛想笑いをして「No, thank you.」

ホテルでもらった地図で見ると大原というのは鞍馬天狗のいた鞍馬山の近くではありませんか。

10年以上前に野村萬斎が天狗役のNHKで放送した鞍馬天狗10回シリーズ、私はそのDVDを買ったほどの鞍馬天狗ファンなのであります。

大原三千院(3)
聚碧園、客殿の中にあります。パンフレットによると池泉観賞式庭園だそうで江戸時代の茶人、金森宗和の修築とあります。

池泉観賞式庭園と言われてもよくわからないので調べたら、「屋敷の座敷、お寺の本堂や書院などの建物から眺めることを想定して造られている庭園の様式」、だそうです。

ナルホド、庭園の中の小径を歩きながらではなく、この縁側に座って庭園を眺める、、、こういう事なのですね。

大原三千院(4)
縁側にはちゃんと敷物まで置いてある。
さすが”オ・モ・テ・ナ・シ”、の京都、という事でこの上に座っていると着物を着たオバさんが来て、「そろそろ混み合ってきましたので交代をお願いします」、という。

ま、他の人にも席を譲れという事かと思い、絨毯の上の書きものをふと見ると、ここはお茶とお菓子のセットを買った人だけが座れるところなのでした。

混み合ってきましたので、、、は普通の日本語で言うと、「あんたここに座りたけりゃお茶と菓子を買いなよ」、というオバサンの営業トークなのでした。

大原三千院(5)
往生極楽院の奥の庭その他には”わらべ地蔵”があちこちに埋まっています。
これは昔からあったのかと思いきや、ごく最近に静岡県出身の杉村孝さんという芸術家が作って置いたそうです。

一体いくつくらいあるのか、よく探さないとなかなか見つかりません。

先程はオバさんに赤い絨毯からの立ち退き命令を食らった私、お地蔵さんを見て心が和らいだのでありました。

大原三千院(6)
昼食はバス停横の蕎麦屋さんで頂きました。
やはり喉も渇きましたのでここは麦ジュースを一杯か、と思いましたが蕎麦に麦ジュースは合いません。

そこで私はやむなく冷たい”米の汁”を頂きました。

私は普段は特別のことがない限り17:00前に液体燃料は頂きませんが、こうやって旅に出ると一服する時に一杯だけ燃料を補給する事があります。

帰りのバスも京都駅までゆったりと座って行くことができました。

2日目の夕食
ホテルに帰ってラウンジで一服、夕食は再びホテル内の和食レストランで頂くことにしました。
ここは昼食で利用した事はあるのですが、夕食は初めて。どういうレベルかと期待していましたが、食べてがっかり。

それと日本酒のある銘柄の4合瓶(結構なお値段)を頼んだのですが、これには我慢できず担当のマネージャーに感想を述べておきました。
久しぶりです、ああいう日本酒飲んだのは。泥水でした。

ここのホテル、洋食は何とかOkですが和食は??です。

東本願寺(1)
西本願寺はホテルの部屋から見ると京都タワーのほんの少し先に見える一番近いおおきな寺ですが今まで行った事がありませんでした。
3日目の朝食の後、帰る支度をしてからブラリ行ってみました。

西本願寺は真宗大谷派の総本山で宗祖は親鸞聖人、私の家は真宗高田派で本山は専修寺、親鸞の門弟が率いる一派という事で、お東さんは本家本元の総本山という事になります。

今までそういう事はあまり考えなかったですね、、、。

東本願寺(2)
現在の建物は明治28(1895)年に再建されたものでそれまで何度も火災で失っているそうです。御影堂は木造建築物としては最大級のもの、とありました。

建物は非常に端正でそれぞれの配置も良く、欄干から見る景色は見事です。写真を趣味とする人にとっては訪れるべきところの一つでしょう。実に絵になります。

ここも見学者は殆どいませんでした。貸し切りのような贅沢さを味わうことができました。

東本願寺(3)
こういうお堂の廊下とかは恐らく定期的に張り替えが行われていると思うのですが、左右にい置いてあるモノとかカラスの陳列棚、それに説明書きなどが雑然としており雰囲気にそぐわない感じがしました。

本堂では10人ほどの僧侶を従えたエライお坊さんが延々と読経をしており、ここには12〜3人の見学者がいました。

私は小学生の頃の夏休みは親戚の寺に1週間とか行って過ごしていましたが、朝は本堂から微かに聞こえてくる僧侶である伯父の読経で目が覚めていました。

東本願寺(4)
御影堂はいわゆる本堂で、その呼び名の通りここには親鸞聖人の御真影が安置されているところです。

親鸞聖人の師は法然上人で、”南無阿弥陀仏”と唱えれば死後は平等に成仏できるという教えを説いた人です。

この日は裏の方には行ってませんが、ここの敷地には木がなどの緑が非常に少ないように見えました。
ですからいつ来ても風景はあまり変わらない(?)ところですね。
ここは朝6時くらいから開門しているそうなので、早朝に来るのもいいかも知れません。

東本願寺(5)
”、、、愚かとわかれば賢いんです。”、ナルホド、そのとおりですね。

世の中他人の事をとやかくいうヤツばかり、一番見ていないのが自分の事なんですね。私も然り。

この格言、非常に含蓄があり、読む人によっていろいろと解釈できると思いました。
私も3つの解釈ができました。

今回の小旅行でグッと考えた一瞬でもありました。

東寺(5)
ここには視聴覚ホール、ギャリーがあり親鸞聖人について、また関連する事についての展示の見学ができます。

親鸞聖人は説明によると京都で生まれ35才で出家、越後で40才までの5年間を過ごし、更に常陸で60才頃までの20年間を過ごし、京都に戻り90才で亡くなっています。(入滅という)

生涯は1173年から1263年ですから鎌倉時代前半という事になります。
ここのギャリーは今度来たときにゆっくり見学しようと思います。

巨大な鯉
帰りにお東さんの堀を覗くと巨大な鯉が泳いでいます。70cm以上はある感じで、ここまでデカイのは私も見た事がないかも、、、。

水は流れている様子がないので恐らく水温は30℃近くになってるんじゃないかな〜、鯉も死ぬ寸前じゃないだろうか、と思うくらいに動きは緩慢でした。
柏手を打っても反応なしでした。

しかしこうやって鯉を見ると、鯉って何だか不気味な感じがするのですが。

ランチメニュー
ホテルに帰りチェックアウト、殿舎に乗るまで時間があるので荷物を預けます。
昼食は15Fのレストランで行列ができていたランチメニューを頂きました。

簡単なセットメニューですが、値段の割には十分でした。
1000円プラスでドリンク飲み放題ということなのでこれを注文して先ずビールを一杯、更に二杯目を頼んだら瓶で持ってきました。
どんな人が来ているかぐるっと見渡すと、20人くらいの客の中で男性は4人だけでした。

ちょっと寄ってみました
食事後京都駅前の地下街”ポルタ”に行き、輸入食材店のジュピターという店に行きました。
鈴鹿にも輸入食品などを売る店はあるのですが、カミさんによるとここの方が安いそうです。
但し品揃えは店が小さいので少ないです。

私も店の中をグルッと見て回りますが、懐かしいジャムとかピーナッツとかを見掛けると買うときもあります。

こういう店でも意外と見ないのが私の好きな色の濃い方のA1ステーキソース、色の薄い方はあるのですが、、、。

東寺(5)
帰りは14:10の近鉄特急で往きと同じく大和八木で乗り換えて16:10に白子駅に着きました。帰りは往きよりも少し時間が短いのは停車駅が少ないからでした。

往きはカミさんがポケットWIFIを席に置いたまま下車してしまい、ホテルから慌てて近鉄の忘れもの係りにTELするというハプニングがありました。

終点だったので車掌が見つけて今日と駅で保管してくれてあり、カミサン慌てて受け取りに行ってました。
車掌さんに感謝、です。

旅行から帰った翌日の全国のコロナ新規感染数が8000人を越え、京都も150人以上となりました。勢いは衰えず、どこまで増えるのか全く分からなくなってしまいました。

今回、3カ所ほど寺巡りをしたのですが、本当にどこも人影を見ませんでした。土産物屋の多くは店を開いていましたが、見事に客は入っていませんでした。
それでも土日は少しは観光客は来るのでしょうか。

私達はワクチンも接種しているし、注意深く行動して、食事はなるべくホテルで摂りったりしていれば問題はないだろうという事で3月に引き続き京都旅行をしてきました。

とにかく静かな京都でした。