MSCベリッシマのクルーズ10日間(1):2023/10/17〜10/26
MSCベリッシマによるクルーズ、前半の記録・感想です。
ベリッシマは世界中のクルーズ船で5番目という大きな船で、ジャパネットタカタ(ジャパネットクルーズ)の貸し切りという企画への参加でした。

ジャパネットタカタは60才以上のシニアをターゲットにしたクルーズを展開しており、船はMSCベリッシマを使っています。
ジャパネットタカタは乗船前の不安を解消するために、クルーズ専用ダイヤル(カミさんも1〜2回使ったようです)、オリジナルガイドブックの事前郵送などがあり、きめ細かいサポートだと感じました。

17万トンのカジュアル船ですから、気になるところも多かったのは確かです。それは別途「番外:言いたい放題」にボクの感想を書くとして、ここはこんな旅でした的な記録とします。

出発!
全ての旅は自宅の玄関を閉めたときに始まり、帰ってきて玄関の前に立った時に終わります。

船旅はどうしても荷物が多くなります。
私たちの場合は大きなスーツケース2個、それに中サイズのスーツケース1個。
大きい2個は3日前に宅急便で船まで送ってあるので、移動は身軽です。

近鉄で名古屋まで、名古屋から品川までは「こだま」。
「こだま」のグリーンはいつものとおりガラガラでした。

横浜大黒埠頭
横浜港拡充の一環で30年程前にできた新しい埠頭で、ベイブリッジを通過できない超大型船はここに横付けします。
前に乗った”飛鳥U”は”みなとみらい21区”の客船ターミナルに横付けでした。

大黒埠頭まではバスがあったようなのですが、品川から鶴見まで行き、鶴見からタクシーで船に向かいました。
運転手が話し好きで、クルーズ船の客について、いろいろと教えてくれました。

15分程で到着、やはりデカイ船です。

チェックインの行列
チェックインは15:00〜17:00からとなっており、14:30に着いた時は既に始まっていました。
今回のクルーズの乗船客数は3700人。

先に送ったスーツケースなどは、クルーがそれぞれの船室まで搬入してくれるので、皆さんが持っているのはカバン、小さなスーツケースのみです。

17:00に遅れると乗船をさせてくれませんので(返金はなし)、遅刻は最悪です。

MSCヨットクラブ
クルーズではデラックススイート以上の乗船客は、ヨットクラブメンバーという事で、上層階船首部分にあるプライベート空間と特別エリア(専用レストラン・専用ラウンジなど)の利用ができます。
乗船手続きも優先で行ってくれるので、あっという間に完了です。

10日間使用するヨットクラブのICカードと、手首に巻くIDをくれました。ICカードは専用エリアに入るキーでもあります。

18011号室景
乗船手続きが終わると”バトラー”が船室まで案内してくれます。バトラーは乗船中専属(複数客を担当)で、インドネシア人の30才くらいの方でした。名前を失念。

部屋はまずまずの広さで、設備・調度は上質のホテルと同じです。バスルームも広く、余裕があります。風呂はなく、シャワーだけです。

船内は乾燥しており、シャワーを浴びたときに下着・靴下などを洗っても、シャワー室で半日ちょっとで乾きました。

横浜出港
20:00ジャストに岸壁を離れました。

出港は軍艦はラッパ、商船であればドラが鳴り響く、と相場が決まっていますがベリッシマはドラはなく、大きく汽笛を3回、これは横浜の夜景と相まって、実にロマンチックな雰囲気でした。

遠くにランドマークタワーも見えて、本当にきれいです。
私たちの部屋はベリッシマの客室最上階である18階、海面からは60m近くはあると思いますので、特によく見えたと思います。

ヨットクラブ・レストラン(1)

ヨットクラブ専用レストランでゆったりしていました。
乗船後、早速第1回目の夕食です。初めての食事は、出港風景を見るために早めに済ませようと、17:45頃に行ってみました。
レストランは部屋を出て通路に出るとその向こうという実に便利な位置。

専用レストランだけあって、なかなか良い雰囲気です。照明というか、光の使い方が素晴らしい。
ここはヨットクラブの定員170人が一度に食事できる広さがありました。

ヨットクラブ・レストラン(2)
初めてのディナーだったのでフルコースで注文してみました。前菜・サラダ・スープ・メイン・サイドディッシュ・デザートそれぞれかなりの数があります。

クルーズ中、全部のディナーはここで頂きました。料理全般は普通、という感じでした。
量は少なめに作ってあるので、元気のいい人はメイン2つでも行けるかも。

メニューは毎日必ず新しいものが入ってきました。

ヨットクラブ・レストラン(3)
量を少なめに、という日は前菜2つとスープ、という組み合わせで済ませる事もありました。飲み物は主として赤ワインとスパークリングワインを頂きました。

レストランのウエイター、ウエイトレスはフィリピン人、インドネシア人、インド人が殆どで、日本人の女性が1人、アドバイザー(?)でいました。

ウエイター、ウエイトレスの数は10名程度で、ラグジュアリー船に比べると、客数に対する比率は明らかに低い人数でした。

ラウンジ(1)
レストランは18F、その下の16Fに専用ラウンジがあります。18Fの下が何で16F?
イタリアでは17は「死」を意味するそうで、17はフロアーとか部屋とか、座席には使わないそうです。

私はここのバーの100本以上のボトルの中から、日本酒の「八海山」を見つけたので、「SakeのHakkaisan」をくれ、と言ったら「何?何?」となり、ボトルを指さして教えてあげました。
その後みんなで「Hakkaisan!」と合唱してくれました。

ラウンジ(2)
”アマレットー”、イタリアのリキュールで、食前酒として飲まれる事が多いのですが、私は食後にも頂きます。
杏子の種子からできたリキュールです。

私は初めて行ったデンマークのある街のイタリアレストランで、これを教えてもらい、その時以来時々口にします。
これを飲むと、「ジャポネーか」と言ってアマレットーを教えてくれた、レストランの髭の親父を思い出します。

甘くて良い香りです。

ラウンジ(3)
20:00頃以降、ラウンジではピアノ演奏などをやってくれます。

最初の日に「ジャズのスタンダード弾いてもらえる?」、とリクエストを出したら、その後私を見つけると何曲か弾いてくれるようになりました。
ピアニストはかなり色の黒い東洋系、何人だったのか。

他に白人男女のピアノとビオラのデュエットなどもあり、なかなかいい雰囲気を作ってくれていました。

夜のプールエリア(1)
乗船当日のディナーの後、外に出て来ました。
ベリッシマにはプールが3つあり、その中で一番大きなプールが15Fにあります。
右手側には巨大なスクリーンがあり、ここで夜は映画もやっていました。

昼間はプール再度のステージでダンス教室とか、乗船客参加型の様々な催し物があって、多くの乗船客がそれらを楽しんでいました。
プール横にはジェラートのコーナーとかもあり、全て無料で頂けました。

夜のプールエリア(2)
プールの後方は16Fにスポーツジム、18Fにスカイラウンジ、19Fに何かスポーツ施設(行かなかったのでわからない)があります。

船内は広いのですが、最初の2〜3日動き回れば大体の位置関係など、何がどこにあるかわかるようになります。

バーはあちこちに20カ所あり、全部回るのは不可能ではないのでしょうが、これをやると10日間のクルーズではずっと酔っ払っている事になってしまいますね。

朝の19F(1)
私は朝起きると、まず19Fのヨットクラブ専用エリアに行きます。ここは乗船客が行ける一番高いデッキで、この上の20Fは船のブリッジなど運航エリアです。

ドアを開けるとタコのオブジェがあり、サンデッキ、バー、ジャグジー、プールなどがあり、朝は作業員が清掃などをやっています。

タコはイタリアでは伝統的な装飾に使われるそうで、そう言えばイタリア人はタコを茹でて食べますね。

朝の19F(2)
サンデッキにはたくさんのチェアーが置かれていますが、利用するには気温がちょっと低過ぎたように思います。きっと夏のクルーズでは人気エリアになるのでしょうね。

このエリアの隅にはバーとグリルバーがあり、朝食・昼食も摂ることができ、私たちも2回ほど朝食で利用しました。

またエリアの一番隅にはスモーキングエリアがあり、前を通るといつも1〜2名の方がみえました。私もかつてはヘビー・スモーカーでした。

朝の過ごし方
16Fのデッキには一周約300mのウオーキング、ジョギングコースが設定されています。それぞれレーンが線引きされており、衝突を避けるようになっています。

私も3日ほどウオーキングをやってみましたが、実に気持ちのいいものでした。
ジョギングする人は少なく、殆どがウオーキングです。

プールサイドでは07:30と08:30からラジオ体操もあり、参加したカミさんによると、久しぶりに第二までやった、と喜んでいました。

朝のレストラン
朝食は日によって06:00から、または06:30からです。朝食はレストラン以外にラウンジ、また19Fのオープンデッキでも食べれます。

あるフィリピン人のウエイターにタガログ語で挨拶をするようにしたところ、急に皆の愛想がよくなりました。
全乗り組みスタッフの名札には、名前の下に出身の国名が書かれています。
珍しいところではスリランカ人、ネパール人などがレストラン以外のスタッフにいました。

ガレリア(1)
6Fと7Fの中央に100mくらいの目を見張るガレリア(イタリア語で商店街だそうです)があります。
天井はLEDライトがコンピューター制御され、様々な模様を映し出します。

ここはベリッシマのPR写真で、プールと共に最もよく出てくる場所です。照明、店のレイアウトなどは見事です。

それとこれだけの数と規模に係わらず、”ゴチャゴチャ感”が全くありません。

ガレリア(2)
ガレリアには高級時計・ジュエリー、ファッションジュエリー、ブティック(子供用もある)、装飾品、化粧品、チョコレート、MSCグッズ、本当に見ていて飽きません。

船内生活でちょっと気分転換に6Fまで降りてきてブラブラ、これもMSCグッズベリッシマなれではの楽しみ方です。こういうガレリアを作れるのは、ベリッシマが巨大船だからですね。

店員は一部片言の日本語が通じますが、会話は英語になりますので、買い物の雰囲気は外国そのものです。

バー・ラウンジ
船内にはバーが20カ所あって乗船客全員、一部を除き全て無料で無制限です。
これはジャパネットタカタ・クルーズの売り物のひとつになっています。

船内をあちこち歩いていると、あれ?こんな所にバーがある、あれ?またバーがある、、、こんな感じです。

さすがにこれだけあると、夕食前とか夕食後にバーの前を通っても、ごった返す(?)というのはありません。

アトリウム
船内中央に位置して5Fから7Fまで吹き抜けになっており、それに通じる階段はクリスタルが敷き詰められ、船内有数のフォトスポットになっています。

パシフィックヴィーナスとかでも中央は同じような構造になっており、デザインはもう少しシックでした。

パンフレットには「スワロフスキーのまばゆい光」、となっており、確かに規模の大きさもあって、誰でも「おお!」となります。

スタンプラリー
横浜出航後、翌日は終日航海日でした。ジャパネット・タカタからはスタンプラリーのシートが渡され、多くの乗船客はこれを手に船内をウロウロ。

私もカミさんに誘われてやってみました。
全部廻ると景品をくれるのですが、景品よりもこれをやる事によって広い船内の各種施設を知る事になる、というメリットが大きいと感じました。

70才を超えた爺さん、婆さん達がシート片手に船内を歩く姿、何か微笑ましくもありました。

6Fのレストラン
6Fの後方に一般用の広いレストランが3つあります。ひとつのテーブルに4名〜8名で、席は固定です。
よって、この4人〜8人が乗船中の食事仲間、飲み仲間になります。
見たところ、テーブルが少し小さく、テーブルの間隔も少し狭く感じました。

ここの食事は2交代制で、一度に800人がテーブルに就けるそうです。レストランは他にも大きなバッフェレストランなどがあり、自由に選ぶようになっています。

ロンドンシアター
船首5F・6Fに大きなシアターで、約900人が収容できるそうです。

午前中は映画など、夕方からは毎日ショーがあります。ショーはダンス、ミュージカル、アクロバット、その他様々な趣向を凝らしており、飽きることはありませんでした。

ヨットクラブの乗船客は部屋からバトラーが引率してくれ、入場者の列に関係なく、最前列の専用席に案内してくれます。自分で行ってもIDを見せれば座れました。

鳥羽一郎、山川豊
2日目のショーは何と鳥羽一郎、山川豊の「スペシャルコンサート」がありました。
私も見に行きましたが、やはりステージのかぶりつきで聞く歌は迫力が違いました。トークもよかった。

夕食時、私たちの隣のテーブルで2人が何人かのスタッフと食事をしており、一声あいさつ。そうです、2人とも三重県出身、まあ同県人という事で。

2人の出身の鳥羽では、2人についていろいろな話がありますが、気さくな印象でした。

函館入港
”港町埠頭”という、函館の中心街から北に少し外れたところに接岸しました。

ベリッシマは巨大船ですが、吃水(船の下部が水面から沈んでいる深さ)が8.8mと、大きさの割に浅く、接岸しやすいようです。
ただ吃水が浅いと航海中の波の影響を受けやすくなり、揺れが出やすくなります。

ちなみに飛鳥Uは総トン数はベリッシマの3分の1以下ですが吃水は7.8mです。

卵と醤油
朝食は和食が準備されています。私は味噌汁、御飯、漬け物などのセットメニューに、卵を2個焼いてもらいます。

ウエイターに醤油を頼むと、一回目は何とボトルの醤油を持ってきました。炊事場から持ってきたのでしょう。

カミさんは毎日オムレツを頼んでいましたが、頼んだトッピングが入っていなかったり、入っていたり。
こういうところのサービスというか、きめ細かさはかなりラフで、この船の特徴(?)でもありました。

函館朝市
函館は今年の3月にも来ており、これで4回目。カミさんは6回目だそうです。

シャトルバスが07:30から”埠頭⇔市内の主要観光ポイント”に運航されます。
私たちもこれに乗って、とりあえず最初のポイントの函館駅前で降りてみました。

駅前の市場は今まで見た事のない程の人出、ベリッシマの乗船客以外に多くの台湾人。びっくりです。コロナ真っ盛りの2年前の函館、今から当時は想像もできません。、、。

金森赤レンガ倉庫
駅から再びシャトルバスに乗り、”金森赤レンガ倉庫”へ。天気予報では雨となっていますが、薄日が射しています。

函館山の展望台が辛うじて見えています。乗船客と台湾人でごった返しているのでしょうね。
赤レンガ倉庫前の漁港の向こうには、MSCベリッシマが見えます。

この日は青函連絡船「摩周丸」の横にオランダアメリカラインの”ニューアムステルダム”が入港しており、多数の白人も上陸、観光をしていました。

ま、せっかくなので
4回目の函館ではありますが、せっかく函館に来たので赤レンガ倉庫の中に入ってみました。

この前も買って食べたジェラートの店もちゃんと営業をやってましたので、再度買って食べてみました。
その奥の小物の土産物屋にも入ってみました。

函館は駅前市場付近、赤レンガ倉庫群付近、元町付近、函館山、五稜郭の5つのエリアが主な観光地ですが、ゆっくり観光するには最低丸2日は必要だと思います。

お土産その1
赤レンガ倉庫群の中の店で、前から気になっていたのが、”遊膳”という手作り箸工房。

この前も買おうと思っていたのですが買いそびれたので、今回買いました。
箸には名前などを彫ってくれるので、ニックネームを入れてもらいました。
日付も入れておけば良かったと後悔しています。

これは早速毎日使っており、良い思い出になっています。

ニューアムステルダム
全長294m・総トン数94400t・定員乗客数2100名の大きなクルーズ船で、バンクーバー、シアトルを拠点として太平洋沿岸をクルーズしている超人気の船です。

2組の同年代のカップルと少し立ち話をしたところ、それぞれメキシコシティー、カルフォルニアからでした。

メキシコシティーは仕事以外でも、カミさんとも行っており、楽しい思い出のあるところだったのでその印象を言ったところ、奥さんが大いに喜んでくれました。

残念!!
函館では駅上にあるラーメン屋が気に入っていたので、今回も食べてみようかという事で行ってみたら、何とリニューアルの最中。残念、がっかり。写真を撮って諦めました。

このラーメン屋、函館市内で何軒か店を出しており、歯ごたえのある細麺、スープの味が大いに気に入ってます。

最近は「こだわりの何とかラーメン」というのが多いのですが、私は「こだわらないラーメン」、つまりオーソドックスなラーメンが好きです。

代用食
そんな訳で天気予報通り、雨も降ってきたので船に帰って、船でランチ。
ラーメンが食べれなかったので、代わりにパスタを頂いて「代用食」としました。(涙)

船はイタリアレストランなので、パスタ料理が一杯あって幾つか食べてみましたが、美味しくて涙が出る、という訳ではありませんでした。パスタはパスタです。

尚、イタリアではスパゲッティーのミートソースというのはありません。念のため。

函館出航
18:00出航、日没は16:50なので既に真っ暗です。左手に函館の夜景とニューアムステルダムが見えます。函館に何日くらい停泊するのでしょうか。

あとで調べたところニューアムステルダムの今回の出港・帰港はシアトルとなっていました。

さてベリッシマの函館入港、何人くらいの人が上陸したのでしょうか。バスの動きなどを見ていると半分ちょっとの2000人くらいかな、という感じでした。

イタリアン・ナイト
函館出港の夜は「イタリアン・ナイト」、イタリア国旗の赤白緑のどれかの色を装うという日です。
テーブルにも三色のテーブルランナーが置かれ、雰囲気を盛り上げます。

緑とか赤のシャツとか上着を身に付ける日本人男性はなかなかいないと思うのですが、この日は皆さん色を楽しんで見えました。
一番簡単なのは緑のハンカチを胸のポケットに入れて大袈裟に大きく出す、という方法で、これでもOKでした。

デュエット
食事の後、6Fに行ってみました。
アトリウムではピアノとビオラのデュエットが演奏されていました。
イタリアン・ナイトだったので普段は着ないようなお洒落な格好、色のドレスの方が演奏を聞き入っていました。

イタリアン・ナイトと言っても装いの基本はカジュアル、色だけを赤白緑のいずれかのものを身に付ける、という楽しい日でした。
こういうのはクルーズ船ならではの経験ですね。

秋田入港
翌20日は秋田入港です。
天気は雨で、全く冴えません。上陸、観光をどうするか迷ったのですが、私は船で過ごす事にしました。
カミさんは上陸するという事で出掛けてしまい、私はスポーツジムで汗を流しました。

トレッドミルは30分で強制終了、ワーニングを出して無理をしないようにしてありました。
終わった後は部屋に戻りシャワーを浴び、ラウンジに行ってビール。
最高でした。

思い出の竿灯祭り
秋田はコロナが流行する半年前の、2019年7月に来ています。
その時は
「東北4大夏祭りツアー」というのに参加、秋田では「竿灯祭り」を堪能しました。

竿灯祭りはテレビでは見た事はあったのですが、実際に見るとその迫力に圧倒されました。

ツアーだったので、いい見学位置が予め準備されていたせいもあり、うんと細かい点も見ることができました。

管沢入港
天気予報では雨の確率は90%、しかし入港直前は青空も出て、そのようには見えません。

金沢は50年ぶりの訪問であり、兼六園を何とか見たいと思っていました。
金沢にもベリッシマのような超大型船が接岸できる、大きな港があるとは思っていませんでした。

しかし今回のクルーズ、函館、秋田、金沢と寒冷前線の横たわる各地を”狙って寄港”しているとしか思えませんでした。

バッフェ・レストラン
この日の朝食はバッフェレストランで頂きました。ここは1000席以上(!)の規模で、リラックスして食事ができるので、ここを利用する人は多いようです。

服装も自由で、昼食であればスポーツジムの帰りに寄って食事を済ませる、というのも問題ありません。正式レストランはそうはいきませんからね。

洋食、日本食、種類も豊富で何でもあり、朝からビールを飲んでみえるカップルもみえました。

巡回バス
全ての寄港地では港からその街の中心部まで往き来するシャトルバスが何十台も運行されました。

バスは席が一杯になると出発、次のバスに乗れるように誘導員もキチンといますので、スムーズでした。

外国船なので、乗下船の都度IDとパスポート(コピー)のチェックが行われます。
MSCベリッシマの船籍はマルタ共和国、乗船中は基本的に日本の主権の及ばない、外国にいる事になります。

金沢(1)
バスの中から見た金沢は、荒れた感じが皆無な、非常に落ち着いた街である事がわかります。いわゆるゴミゴミ感がなく、実にゆったりとしているのです。

そんな街並みを見ながらシャトルバスに乗って20分、金沢城の横で降りました。
天気は変わり、今にも雨が降り出しそうな模様です。

金沢城は金沢の一番の観光スポットです。
何とかお天気がもって欲しい、、、。

金沢(2)
やっぱりダメでした。かなり強い雨が降り出しました。
何か、ツキの悪さを感じざるを得ません。
止むなく前田利家公の銅像の写真を撮って金沢訪問の記念とし、船に引き返すことにしました。

金沢は鈴鹿市から車で数時間で行けるところなので、再訪してみようかと思います。

函館、秋田、金沢と、この日までのずっと雨模様で、随分損をしたような気にならざるを得ませんでした。

やはりデカイ船です
巡回バスで船に帰る途中、雨は止み、船に付いた頃は青空も少しだけ見え始めました。
何か段々と悔しくなり始めました。(笑)

船に帰って遅めの昼食を摂り、一休み。シャワーを浴びて、ラウンジに行ってビールを飲んだら眠くなり、再び部屋に戻ってベッドで一眠り。
こういう、だらっとした生活ができるのもクルーズ船の醍醐味(?)です。
しかしラウンジには誰もいませんでした。多くの皆さん、雨の中を観光してみえたようです。

虹の見送り
金沢の出港は16:00、少ししてから部屋のバルコニーに出ると見事な”ダブル・レインボー”。
クルーズ船に乗ってこんな素晴らしい虹が見れるなんて、何とラッキーな事か、、、。
上陸で雨に祟られた不満も一気に解消されました。

しかしこんなに見事な虹は何年ぶりでしょうか、もしベランダに出るのが数分遅れていれば見れませんでした。

船はゆっくりと次の寄港地である釜山に向かいます。

利き酒会
この日の夕方、18Fのスカイラウンジで”日本酒の利き酒会”あるというので行ってみました。
ここのラウンジに入るのは初めてです。

”利き酒会”とは名ばかりで、日本酒の販促イベントでした。
ここでちょっといい日本酒をボトルで購入、これを皆で飲みながら談笑する、という事なのでしょうか。

これはジャパネットタカタ主催のイベントのようでした。

夜の散歩
夕食後6Fのガレリア(プロムナード)に行き、ブラブラ。
バーラウンジでは皆さん、ダンスに興じてみえます。

こういうのも普段はなかなか機会がなく、昔とった杵柄(?)で大いに盛り上がる、という方も多いようです。これぞ、クルーズライフ、ですね。

ここにはダンスの男女インストラクターが何人もおり、不慣れな方初心者には丁寧に教えてくれるので大丈夫です。それに毎日どこかでダンス教室が一杯あります。

カジノ(1)
ベリッシマには本格的なカジノがあります。
日本はカジノは違法であり、従って日本船(籍)はカジノを開くことはできません。ベリッシマはマルタ船籍であり、日本領海を出るとカジノを開くことができます。

私もブラックジャックをちょっとだけ遊んでみました。

ルーレットでハウス(カジノ側、親)が入れ替わると、それまで勝っていたプレイヤーが一気に負ける、、、ラスベガスと同じです。

カジノ(2)
カジノはかなり広いスペースですが、それほど多くのプレイヤーはいませんでした。
スロットマシンもかなりの台数が設置されていましたが、ここも閑散としていました。

今のスロットマシンは当たりになっても数字がパネルに表示されるだけで、昔のようにジャラジャラとコインが出るわけではなく、何となく面白みがなくなりました。

ここは入港中を除き、24時間営業です。

カジノ(3)
カジノのど真ん中にバーがあり、私もここで一杯やってきました。
ここのバーテンはフィリピン人の男女2人と国籍不明の黒人でしたが、いずれも愛想が悪く、意外でした。

乗船客の日本人は彼ら船のスタッフと積極的に言葉を交わすこともほとんどなく、彼らとの接点は片言の英語で注文などをする時のみです。

彼らに日本人の客はどう映っているのか、知りたいところでもありました。

夜の船内
プールは誰もいません。バッフェレストランは夜中0時までやっていますが、11時を過ぎていたせいか、広いテーブルエリアに数人しかいません。

メニューは各種サンドイッチ、ピザ、スイーツ、蕎麦、ラーメン、カレーなどが揃っていました。

蕎麦とカレーを頂いたところ、”抜本的改善が必要レベル”ではありましたが、何とか喉は通せました。
日本人シェフによる指導の必要がありそうです。

素晴らしい!
金沢から釜山へ向かう朝、天気もよくなり、素晴らしい日の出を見ることができました。

洋上は空気がきれいで、温度・気流が安定している事が多く、陸上ではなかなか見ることができない日の出、日の入りを見ることができます。
私はこれを見るのもクルーズのたのしみの一つだと思っています。
写真ではその感激の100分の1も伝えられませんが、この写真は大きく印刷して部屋に飾ろうと思っています。

定番の朝食
セットメニューにするか、個別に注文するか、自分で選びます。サーモンのマリネはなかなか美味しいので、毎日注文していました。

醤油を頼むと3日目くらいから、でっかいボトルが卓上醤油差しに変わり、5日目くらいからは黙っていても写真のように小さな皿とスプーンで出してくれました。

牛乳は高温殺菌処理で”牛乳の風味”が失われた、アメリカで毎日飲んでいた味でした。

アリゾナ・アクアパーク
船の後方18F、19Fには船上とは思えない大がかりな遊戯施設があります。

クルーズは確か子どもひとりまでは(15才以下?)無料なので、夏休み時期のクルーズは子どもが一杯乗ってくる可能性があり、こういう場所は盛況になるんでしょうね。

船内には他にも年令別に分けられたキッズコーナーなども多くありました。
子どもの年令による各種制約(レストラン入場とか)はカジュアル船の場合、割と緩やかです。

16F船尾エリア
ここはこじんまりとして、眺めも良いのですが、船首のヨットクラブエリアからは200m以上歩いて来なくてはならなかったのが玉にキズ。
ここから船内に少し入って18Fに上がるとスポーツバーがあり、なかなかの人気でした。

後部デッキは手スリの高さも低く、視界が広がっているので船内で最も眺めのいいところかも知れません。
ヨットクラブ専用エリアは船首にあるので、ガードが厳重で案外視界が悪いのです。

これぞクルーズの朝!
日の出ちょっと前に起きてデッキに出て、日の出を見て大海原の上でウオーキング、ジョギング。後部デッキに来ると船の航跡がよく見え、大変気持ちいい、、、、。

部屋に帰り、着替えてレストランへ。
船内では毎日ショーを始め、各種教室など40以上の様々な催しがあって、参加はどれも自由。

さて今日の予定は何だっけ?などと話し合いながらゆっくりと朝食。
クルーズの朝です。

MSCベリッシマは巨大船で、乗客数も多く不安というか、心配があったのですが、寄港地での乗下船などは優先権があったので助かりました。

船内生活もいろいろある訳ですが、カジュアル船である事などを考えると妥当かな、という感じがしました。これだけは何とかして欲しい、改善して欲しい、とかいうのも特にありませんでした。
費用も日本船の同等乗船クラスと比較すると半額以下であり、少々の事は割り切ればいいのではないかと思います。

クルーズ前半は天気に恵まれませんでしたが、後半は快晴が続き、寄港先でも大いに楽しむ事ができました。
これらは(2)に記録・感想を残します。