ヨーロッパ(ベルギー編):2025/04/20〜04/27 |
ベルギーという国の名前は知っているものの、ではどんな国なのか、具体的に知る日本人はそれほど多くはいないと思います。 それでもEU本部、NATO本部、小便小僧、フランダースの犬、ビール、グランパレス、チョコレート、レース編み、画家のルーベンス、、、この中の幾つかは頭に浮かぶでしょう。 ベルギーはボクが31才の時、初めての海外出張でしかも4ヶ月弱という長期間滞在した国で、その後のボクの会社員人生に様々な面でプラスのインパクトを与えた、そういう国です。 今回の旅行では大変短い期間ではありましたが、そのベルギーを密度濃く観光する事ができました。 |
ドライブインにて | ![]() |
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オランダのキンデルダイクからベルギーのアントワープまで、約100km、1時間ちょっとです。 途中ドライブインに立ち寄ったので、並べられていたサンドイッチなどの値段を眺めます。 サイズはでかく、フィリングもしっかり入っていて、値段は日本の2倍(約1000円相当)くらいの感じでした。 清潔な店のテーブルで4ユーロ(700円相当)でランチが食べられる国は日本以外にどこがあるか? ないと思います。 |
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アントワープの道筋 | |
アントワープに着いたのは午後でしたが、道路にはゴミの山が。ヨーロッパ各国のゴミの分類は厳格で、普通4〜5種類に分別が要求されています。 あのイタリアでさえ、色分けされたデカいゴミ箱があったのに、これは何だ?アントワープは例外か? アメリカから日本に帰った時、日本のゴミの分類の厳しさにびっくりしましたが、ヨーロッパはもっと厳しいのです。 アメリカでは生ゴミ、不燃物、雑誌・段ボール、全て同じ。ウチなんか中型のテレビも普通のゴミ出して処分したね。 |
ブルージュの夜景(2) | ![]() |
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ブルク広場に来ました。 ブルージュの市庁舎があり、実に上手にライトアップされ、見とれてしまいました。 建設は1376年に開始、50年以上をかけて完成した建物です。 600年前の建物がこうやって現役で使われている、、、ここがヨーロッパのスゴいところです。 しばらく行くとマルクト広場に到着、ヤン・ブレーデルとピーテル・デ・コーニンクの像がありました。 |
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ホテルの朝飯 | |
NHホテルは朝食バッフェ(バイキング)が好評なホテルのひとつだそうです かつてのベルギーの朝食は典型的なコンチネンタルスタイルで、パンとオレンジジュース・コーヒー、卵・肉類なし、地元産チーズが1〜2種類。 バンはノコギリのようなナイフでガリガリ切って、バターを塗って、、、こんな感じでした。 それが今ではアメリカ的(インターナショナル的と言うべきか)なバッフェに変わっており、これが”人気”という言葉で表されているようです。 |
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ブルージュの運河クルーズ(2) | |
これらの運河は日本の平安時代に造られ、目的は交易と物流でした。 ボートでゆっくりと運河を往くと左右に中世の建物が並び、この風景は何百年も前とあまり変わっていないと思うと、少し不思議な気もしました。 ブルージュは第二次大戦時、戦略的価値が少ない都市だったのでベルギー軍は抵抗せず後退したため、ドイツ軍は無血占領、破壊を免れた都市のひとつです。 |
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ブルージュ聖母教会(1) | |
この教会は高さ115mのレンガ造りで非常に高い塔になっており、世界有数の高さだそうです。 が、写真を撮るのを忘れました。 ここにはミケランジェロの”聖母子像(聖母マリアと幼子イエス)”で有名。 彼は自分の全ての作品は”イタリア以外への持ち出しを禁止”した人で、この像は”持ち出しを許可”した唯一の作品だそうです。 貴重な作品でしたが、これも写真を取り忘れました。残念。 |
ブラッセル到着 | ![]() |
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ブラッセル2泊は”NHホテル・コレクション”、やはり最後は4つ星クラスのホテルです 建物は1920年に建てられたものでリニューアルされており、近代的な感じになっています。 グランパレスまで7〜8分、ホテル横にはショッピング・ストリートもあって、文句なしのロケーションです。 夕食に行く途中のショッピングストリートには、ちょっと中を覗いてみたくなる店が幾つかありました。 |
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夜のグランパレス(1) | |
ボクは31才の時にブラッセルから30kmくらい離れた、アールストという街に4ヶ月弱の出張で滞在、しかし夜のグランパレスはナゼか記憶がありません。 恐らく当時は、こんなに派手にライトアップされていなかったのではないかと思います。 今はLEDの発達で、素晴らしい夜景を作る事ができるのですね。 小雨で濡れた石畳は、「これぞベルギー!」という雰囲気を醸し出してくれます。 |
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ホテルの朝食、ボクは簡単です | |
食事は9Fのレストラン、終わってベランダに出たら、50代の上品なご婦人が2人、聞くとブラジルからとのこと。 トウキョウ、ヒロシマ、キョウトなど、日本にも行った事があると言います。 服装とか物腰・態度で、それなりの方と見受けました。 ボクは時々同じ旅行者に挨拶して、ちょっと声をかけてみます。でも日本人・半島人、それと大陸人にはやりません。 かけても手荷物をグッと手で押さえて、睨み返み返されるか、無視される事が多いので。 |
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ブラッセル最後の一杯 | |
ホテル近くのレストランで皆で簡単な夕食をし、せっかっくの機会だったので、ボクは皆と離れた場所でビールを飲んでいた現地ガイドのSさんのところに行ってガイドのお礼方々、少し話を伺いました。 やはり波瀾万丈のベルギー35年だったようでした。 Sさんと別れ、ホテルに戻りましたが、ナゼかこのまま寝るのは惜しいような気分だったので、ツアーメンバーのIさんに声を掛けて、9Fのレストランでブラッセル最後のビールを2人で頂きました。 今回の旅ははIさんのお陰で大変楽しく過ごせました。 |
世同士飲み明かす金曜の夜 | ![]() |
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翌朝は4時頃目が覚めたので、シャワーを浴びようとベッドを抜けたら、カミさんも起き出しました。 聞くと通りの店で夜通し飲み明かす連中の声などで、あまり眠れなかったとの事。 ボクは全然気が付かず、ぐっすりでしたけど。 こういうのはドイツとかも同じで、金曜の夜は明け方まで飲み明かす社交の場、というかそういう感じなんですね。 日本はレストランとかスタンド・バーで夜中の12時を越えて飲む、というのは普通はないですね。 |
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キンデルダイクの風車(4) | |
KLMのCクラスは、中にオランダ・ジンの入ったデルフト焼きのミニチュアハウスをくれます。 これはCAが大きなお盆に何種類も載せたものを盛ってきて、自分で好きなものを選びます。 大変な人気で、コレクターズアイテムにもなっているそうで、ボクらも往復で合計4個をもらいました。 それと機内のカトラリーは、マルセル・ワンダーズを使っていました。この辺もなかなかだと思います。 強いて言えば、ワインの種類を少し増やして欲しい、、、。 |
今回のオランダ・ベルギー旅行、十分に楽しめました。事故・トラブルもなく、何よりも添乗員さん、2人の現地ガイド、そしてツアー・グループのメンバーもよかったです。 強いて言えば、お天気に恵まれなかった事くらいでしょうか。これにしてもザーザー雨が降ったりはなかったので、大きな問題ではなかったと思います。 多くの美術館を訪れ、3回の運河クルーズを楽しみ、ホテルも食事も全体としては悪くはありませんでした。 そして若かったボクの長期間の海外出張先であったベルギーを再訪する事ができたのは、ボクにとっては大きな意味がありました。 そんな訳でこの旅行の総合評価は98点!、大変満足でした。 |