MSCベリッシマのクルーズ(2):2025/05/18〜05/27 |
後半になると船の中で知り合った人達とも、親しく会話が弾むようになります。食事の時に隣の席などになったのをきっかけに「じゃラウンジでお茶でも」、という具合になる事もあります。 MSベリッシマは外国船籍なので、東京を出港して日本各地に寄港して再び東京に戻る、というのは”外国船が国内輸送に従事する事を禁止する法律”に抵触するためできません。 従ってMSCベリッシマは、クルーズ中に必ず日本以外の外国に寄港するようになっています。今回は台湾・基隆に寄港というスケジュールになっていました。 クルーズ後半の記録は基隆入港からです。 |
台北101;展望台チケットを買います | ![]() |
|
みんなを小籠包屋に送り込んで、益々ニコニコ顔になったガイドさんに案内され、5Fまで行って展望台行きのチケットを購入します。 どの旅行案内にも、チケットカウンターの前は長蛇の列ができるので時間の余裕を持って来ること、となっているのですが人は疎ら、意外でした。 101って何のために建てられたのか? 殆どはオフィスエリアで多くは金融機関、国際企業などが入っており、それに付随してレストラン、ショッピングエリアがある、という事らしいです。 |
龍山寺(1) | ![]() |
|
ここも以前に来た事があります。 日本人の皆さんはあまりご存じないのですが、ここの最大の特徴は”仏教・道教・民間信仰”の3つの宗教の合体寺である、という点です。 別な言い方をすると一カ所(ここ龍山寺)に来れば3つの信仰行為ができるという、実に便利なところなのです。 西洋のキリスト教は非常に排他的で、かつ闘争的でもある訳で、彼らが知ったら腰を抜かすのは間違いなしですね。 |
迪化街(3) | ![]() |
|
日本統治時代に建てられた、鉄筋とモルタルで作られた建物はなかなか味があります。 ボクは建築の専門家ではありませんが、窓の形状・装飾は明らかに昭和初期の和洋折衷のデザインです。 何年か前に旧満州旅行をした時も、昔の日本がそのまま残っており、感無量でした。 日本ではこういうのは殆ど残っておらず、写真でしか見れませんが、台湾に来ると見れるのです。ここを訪れた目的は達成できました。 |
バイク社会 | ![]() |
|
台湾はバイク社会です。 殆どが山陽(SYM)と光陽(KYMCO)のバイクで、いずれも日本のホンダが技術供与、ホンダ車の生産をしていました。 その後ホンダの戦略も変化し、両社は独立して独自ブランド車を生産・販売しています。 運転のマナーを少し観察したのですが、悪くはないと思いました。 ベトナムのように3人とか人を乗せて走っているバイクも時々見掛けました。 |
基隆出航 | ![]() |
|
船室に戻ってきてほっと一息。バルコニーから港を見ると既に夜景です。 港の夜景というのも大変きれいです。 今日は金曜日の夜です。ここから見える灯の下で暮らす人達も、花金をエンジョイするのでしょうか。今朝見たフリゲート艦の乗組員達も街に繰り出すのでしょうか。 しかしこの日は暑かった! この後急いでシャワーを浴びてレストランへ行き、冷たいビールを頂きました。 |
![]() |
航海中の運動 | |
基隆を出航、翌日は丸1日航海日、航海日になると、ナゼか身体を動かしたくなります。 15Fの露天デッキには、1周300mちょっとのウオーキング・トラックがあります。 ここはウオーキング・レーンとジョギング・レーンが分かれており、ペースに合わせて快適に運動できます。 16Fには本格的なスポーツジムもあります。ここで汗をかいてプールで冷やす、、、最高です。 |
ヨットクラブでの会食 | ![]() |
|
後半になると親しく会話ができる方が何人もできて、じゃ今晩食事でもご一緒に、という事になります。 その時はレストラン・チーフに、事前に人数と希望する場所を言っておけば、確実にそこに案内してくれます。 突然でも可能な限り、希望どおりにテーブルを準備してくれます。 丸テーブル、四角のテーブルも指定できます。 誕生日にはウエイター・ウエイトレスが合唱してプレゼントをくれます。 |
![]() |
日本食について | |
ランチ、ディナーのレストランメーニューに日本食はありませんが、朝食だけは3種類の簡単な日本食セットメニューが準備されています。 「鮭の塩焼きは2つ欲しい」、と言えばそれで持ってきますし、その他お代わり自由です。 19Fのオープンデッキで空と海を見ながら、味噌汁を”すする”事もできます。 「毎食日本食を食べないと死んでしまう」、という方は日本船に乗るしかありません。 |
鹿児島港接岸 | ![]() |
|
この前の入港時は左舷接岸で、船室バルコニーから目の前に、ドーンと桜島が見えたのですが、今回は右舷接岸で鹿児島市街の南端しか見えませんでした。 一般的に商船は歴史的な理由により、左舷接岸が多くなっています。 なので、左舷側の船室は入港時の眺めが良い場合が多いように思います。 前の寄港地が基隆、つまり外国だったので鹿児島上陸時には簡単な入国審査があります。 |
![]() |
鹿児島中央駅 | |
上陸をしたら循環バスがかなりの行列。タクシー乗り場を見ると、レストランで顔見知りになったWさん夫婦を発見、行き先を聞いて相乗りさせて頂きました。 着いたところは鹿児島中央駅。ここは2004年までは”西鹿児島駅”と呼ばれており、新幹線の開通で改名されたそうです。 ボクは何十年も前にここから東京まで、夜行列車に乗った事があります。 近代的なきれいな駅と周辺の建物です。 |
鹿児島と言えば | ![]() |
|
中央駅から天文館まで路面電車に乗ります。運賃支払にSUICAは使えず、クレジットカードが使えました。 天文館から城山町にブラブラと歩きます。すると明石家がありました。 伊勢と言えば赤福、京都と言えば八ツつ橋、、東京と言えば王貞治の亀屋萬年堂ナボナ、、、そうです、鹿児島と言えば”かるかん饅頭”です。 そしてかるかん饅頭と言えば、明石家です。明石家の看板に釣られて店に入ってみました。 |
![]() |
鹿児島・西本願寺 | |
城山町の南端に西本願寺があったので入ってみました、 私の家は真宗田派なので、親戚ではありませんが、言ってみれば同じ祖を持つ宗派という事になります。 ちなみにボクは京都に行くと必ず”お西さん”、または”お東さん”に参拝をします。 本堂の中はやはり浄土真宗らしく金ピカというか、豪華で壮麗な造りになっていました。 ここは鹿児島県内の、本願寺派寺院を統括する拠点である事がわかりました。 |
西郷隆盛銅像 | ![]() |
|
黎明館に向かう途中の高い場所に西郷隆盛像があります。2018年に”飛鳥U”のクルーズで鹿児島に寄港したとき、鹿児島市とその周辺のバスツアーに参加しました。 そのツアーでこの西郷さんの銅像を、車窓から見た記憶があります。 この時はNHKの大河ドラマで「西郷どん」が放送中で、鹿児島は大変に沸いていました。 飛鳥では西郷さんの子孫による講話があり、なかなか興味深かったのを覚えています。 |
![]() |
城山展望台 | |
展望台に着きました。 眼下には鹿児島の街、その向こうには錦江湾が広がり、そしてバックには桜島。 上った甲斐があるというものです。先に訪れた西本願寺も、天文館の山形屋も全部見えます。 MSCベリッシマが接岸しているマリンポート鹿児島までは6km以上離れており、船は見えませんでした。 山頂にはボランティアガイドの女性がおり、ボクの”くだらない質問”にも丁寧に答えてくれました。 |
![]() |
4Fから18Fまで | |
巡回バスに乗って船に戻ってきました。4FでIDカードスキャン、手荷物検査をやって入船。バトラーがいて、優先エレベーターで18Fまで案内してくれます。 が、カードをスキャンしても優先エレベーターが下りてこない。バトラーは係に連絡して、少しやりとりがあってエレベーターは動くようになりました。 ベリッシマで、設備の故障とかは今まで一度も経験したり、見聞きしたりはありませんでした。今回が初めての、ほんのちょっとした故障でした。 |
グランドキャニオン・プール&バー | ![]() |
|
船長の挨拶セレモニーでは、自分で注文しなくてもタワー・トレーがテーブルの載っており、飲み物もウエイター・ウエイトレスがどんどん配ってくれました。 そんな訳で我々のグループは、終了後更にシャンパンとかカクテルで、宴会に突入した次第でした。 この日はシアターで”夏川りみ”のショーがあり、ボクも見に行きました。前日の鹿児島で乗船したのでしょう。 唄が上手なのは当たり前として三線、三板、トークも上手、それに表情豊かで、なかなかよかったです。 |
![]() |
最後のタオル・アート | |
部屋に戻ると部屋はターンダウンを終えて、最後のタオルアートをEnestinaは作って置いてくれてました。 この日の朝の部屋の掃除の時、Enestinaは「もし私の仕事を満足に感じたのでしたら、アンケートに書いて残してくれませんか」、と言いました。 部屋の清掃など完璧だったし、何よりもいろいろと雑談の相手にもなってくれたので、ボクはバトラーのLandryと共に感想をアンケートに書いて残しておきました。 勤務成績、つまり給料に影響するのですね、これって。 |
最後のディナー | ![]() |
|
明日は東京に入港、今回のクルーズ最後のディナーです。 テーブルの隣には4人の家族、聞くと60才くらいの夫婦、そのダンナさんの妹、それに母上。 この母上が何と92才、今回ボクが会った中で最高齢の方で、詩吟の先生。多くの弟子を抱えている(いた)方でした。 普通に話しができるし、背筋も伸びており、ボクは唯々驚くばかり。 きちんとドレスを着て、化粧もきっちりし、少なくとも20才は若く見えた方でした。 |
10日間のクルーズは長すぎる、という方用に5日間程度のクルーズもあります。ボクの場合は10日間は少し短いような気がしており、できれば3週間くらいのアジア各国に寄港するようなのがあればいいな、と思っています。 日本船と違うのは洗濯はコインランドリーがないので、自分でやるかランドリー・サービース(有料)を使うかになります。また浴室は全部で2200室のうち、最上級の10室のみにバスタブがあり、他はシャワーオンリーです。 どうしても湯に身体を浸したい、というのであればジェット・バスで代用するという、”奥のテ”もあります。 船内のスタッフとの会話は日本語は使えません。でも何か重大な行き違いとか、トラブルがあったという話は聞いていませんので、皆さん何とかやってみえるのでしょう。 日本船に比べてサービスは少々雑なところがありますが、おかしいと思ったら言えばいいだけの話です。 ボク達はMSCベリッシマのクルーズは気に入っており、これからも機会があれば乗ってみたいと思っています。 |