ドイツのクリスマスマーケット探訪(2):2024/12/4〜12/9
後半のドイツ・クリスマスマーケット巡りはシュツットガルト、ハイデルベルク、フランクフルトの3都市で、いずれも超有名なところです。
ドイツのクリスマスマーケットは歴史と伝統を守る、というか”壊さない”という暗黙のルールのようなものを感じました。

ドイツの田舎
ミュンヘンからシュツットガルトに向かうバスの中からの風景です。なだらかな丘陵に、12月だというのに緑が広がります。何の作物なのか?牧草なのか?

ドイツは平地、丘陵地、山岳地がそれぞれ3分の1ずつで、丘陵地の殆どは農地になっているそうです。
調べるとドイツの食糧自給率(カロリーベース)は90%以上で、日本の38%とは比べものになりません。

今回訪れたのはドイツ南部で、天候のせいもあって山を目にする事は殆どありませんでした。

ドライブイン
今回の旅行では数カ所のドライブインに入りました。
どこもドイツらしくきれいで整頓されていました。
ドライブインでもビール、ワインが売られていますが、ドイツでの飲酒運転はかなり厳しい罰則を受けるようです。

日本では観光バスで、特に団体旅行などでは客が液体燃料を飲んでワイワイ宴会やったりします。
これについて、ドイツではどうか聞いたことがあります。

ドイツでもワインとかビールを飲んで、唄をみんなで歌ったりするそうです。

トイレ事情
ドライブインのトイレは基本的に有料です。今回のツアーで行った先々のトイレは有料でした。

歳を重ねるとおしっこが近くなる人が増えます。
例えば6日間の旅行で1日3回、有料トイレを使うと18ユーロ、つまり約3千円が”おしっこ”でトイレに流れていく計算になります。

支払いはクレジットカード、スマホ決済、現金でした。
但し現金は紙幣はだめで、コインのみのようです。ボクはクレジットカードだけ、というのを見たことがあります。

シュツットガルト・クリスマスマーケット(1)
シュツットガルトはドイツ有数の工業都市で、ベンツとポルシェの2つの”ドイツ高級車”の本社があります。

その他に精密機械、電子機器、ITなどハイテク企業もたくさんあります。人口63万人、周辺を含む都市圏では250万人という規模です。

クリスマスマーケットもドイツ有数の規模と美しさ、そんな事前の話を聞いてやってきました。
事前に地図をもらったのですが、たった2時間ではとても回りきれそうもない規模です。

シュツットガルト・クリスマスマーケット(2)
場所は旧市街と現在の市の中心部にまたがるところで、この日は土曜日とあって人も多い。
まず気が付いたのがここの特徴の、屋台の屋根に独自の飾り付けをしている点です。

本物のもみの木、実に上手く作られたクリスマス風景のミニチュアなど、きれいに、しかも非常にセンス良く作られており、ドイツ人の気質のようなものを感じます。

それぞれの屋台には個性を感じるものの、何となく統一感があるところが不思議です。

シュツットガルト・クリスマスマーケット(3)
雰囲気はメルヘンチックなのですが、決して子どもっぽくありません。
ボクはこういうのが、どうやって作られているのか、細かいところまで見るのですが、実に丁寧に作られています。
聞くと、こういう装飾のために”専門の木工職人とか照明デザイナー”を雇う出店者もいるそうです。

装飾は市とマーケット主催者が審査員を招いて、評価コンテストが行われ、美しい屋根には賞が与えられるそうです。
これが有名なシュツットガルトのCマーケット”屋根コンテス”なんですね。

シュツットガルト・クリスマスマーケット(3)
欧米のこういう催しで日本と違うのは、大勢の人がいても静かな点です。大声で叫んだり、呼び込みや、スピーカーでがなり立てたり、というのも全くありません。

楽器演奏の音がしたので、そちらに行くとバイオリンとチェロのデュオが、屋台横の建物のそばで奏でていました。

日本ではこういうイベントは”非公式な勢力”が仕切りますが、ドイツのCマーケットは地方自治体が仕切り、非常に厳密なルールがあるそうです。

シュツットガルト・クリスマスマーケット(4)
土曜日のせいなのか大変な人出で、ボクが困るのはみんなデカいので、屋台の前にたどり着くのが大変な事です。

調べるとドイツ人の平均身長は男181cm、女165cm、ボクは平均より10cmちょっと低いことになります。
なので、周りを取り囲まれたスゴい圧迫感があります。

アメリカではこういう場面があまりなかったので、感じた事がありませんでしたが、あらためて”ドイツ人はデカい!”、実感した次第です。

シュツットガルト・クリスマスマーケット(5)
会場は大きく4つに分かれて非常に広く、全部をゆっくり見るとら半日以上は必要な感じでした。

ひとつの会場には石炭で作った本物の蒸気を使う、ミニ機関車(ミニSL)が走っており、子どもにも、そして大人にも大人気でした。
ここのCマーケットでは他ではあまり見掛けなかった、子どもが何人もいた事でした。

きれいに作られたジオラマの中をゆっくりと走るミニ機関車、時間があればボクも乗ってみたいと思いました。

シュツットガルト・クリスマスマーケット(6)
ランチは会場外のファーストフード店。ソーセージと山盛りのポテト、ボクはビール、カミサンはコーク。

隣にエライ田舎者風のオッサン・オバサン達がいたので、どこから来たのか聞くとギリシャから。
英語がほとんどできなかったので、会話はできませんでしたがよく飲んで食べてました。

外国人はたまに日焼けの濃い連中(中近東?アフリカ?)を見掛けましたが、東洋人は(多分)中国人の若い女の子を見ただけで殆ど会いませんでした。

シュツットガルト・クリスマスマーケット(7)
ドイツの木組みの家のミニチュアです。
細かく見ると、それぞれの家の窓枠とか屋根の部分が同じサイズで共通したり、値段から判断すると職人による一品ごと製作ではなさそうです。

これらは中にロウソクを入れて窓から明かりが見えるようになっているのですが、最近はボタン電池とLEDに変わっているので、煤で汚れたりはしません。

素晴らしい花とか小鳥の挿絵が入っているマグカップ、欲しかったのですが、、、。

シュツットガルト・クリスマスマーケット(8)
ドイツでは”キッチン用品=実用品+工芸品”、という考える文化があるので、まな板のデザインも大変良く、質の高い木製品が多いのが特徴です。

材質は木目・色で見分けるそうですが、ボクにはよくわかりませんでした。オーク?ウオルナット?ブナ?

EVERGRATEも売ってました。形状は単純ですが、色合いが素晴らしい。ボクは台所にはあまり立ちませんが、カミサンへのプレゼント、つい買ってしまいました。

シュツットガルト・クリスマスマーケット(9)
ドイツのCマーケットは子どもも来ますが、基本的に「大人向けの雰囲気の強いイベント」と感じました。

Cマーケットの主役はグリューワインで、ビール、蒸留酒も多く、これを片手に会話を愉しむのは正に大人の社交。

また装飾・演出が「ノスタルジックでロマンチック」、大人同士で歩きながら語らう空間、、、そんな気がしました。

子ども向けのエリアも少し作ってはありますが、それは限定的でメインはやはり大人が愉しむ風物詩、、、ですね。

ハイデルベルクのクリスマスマーケット(1)
シュツットガルトからハイデルベルクまで2時間でした。
ここも4人の家族旅行で来たところです。

バスを降りると、その時に見学に行った”ハイデルベルク城”が丘の上に見えます。

第二次世界大戦では、ハイデルベルクとローデンブルク、その他僅かな都市だけは連合軍の爆撃を受けておらず、また地上戦の戦場にもなっていません。

従ってハイデルベルクの建物は、(基本的に)再建ではありません。

 ハイデルベルクのクリスマスマーケット(2)
ものスゴい人です。
会場は旧市街を中心に6カ所あり、それぞれ特徴があるようですが、ボクらのツアーで全部回るのは到底不可能です。

ここの屋台は木組みで、他では見ないタイプです。
ボク達がバスで着いたところには次々とバスが出たり入ったりしていたので、観光客が多いのでしょう。

建物の窓などは補修はされているのでしょうが、何百年も前の姿で、通りもそのまま、と考えてよさそうです。

ハイデルベルクのクリスマスマーケット(3)
ハウプト通りだったと記憶しています。人が多い。
行き交う人は殆どが白人で、たまに日焼けの濃い連中、それに東洋人、これらは若い連中が殆どでした。
ボクみたいにオッサンの東洋人は皆無でした。

やはり異教徒にとってCマーケットは、心理的に抵抗があるのか、とか考えたりしましたが、いずれにせよ、非白人は非常に少なかったです。

ボクはクリスチャンではなく異教徒ですが、クリスマスを楽しむ事はできます。

ハイデルベルクのクリスマスマーケット(4)
天気も悪く、気温は0℃に近いと思いますが、彼らはオープンカフェに座って会話を愉しんでいます。
いくら厚着をしているとは言え、寒くはないのかい?、と聞きたくなってしまいます。

店の中が満席なので外に出ているのかと思い、中を覗くと席はいくらでも空いているので、そうでもなさそうです。

テーブルを見ると店の飲み物は何もないので、店の席を借りてているだけのようでした。
ちゃんと何かを注文している人もいましたが。

ハイデルベルクのクリスマスマーケット(5)
ドイツ語が読める友人に見てもらいました。
・グリューワイン(ホットワイン)  4.5
・コーヒー、シナモン・アマレットシロップ入り 6.9
・コーヒー、リキュール入り 6.9
・アイリッシュコーヒー 6,9
・コーヒー:ベイリーズ入り 6.9
・チャイラテ 6.9
・抹茶ラテ 6.9

殆どが各種リキュール(アルコール)入りですね。
6.9ユーロ(1150円相当)等は、19%の税込みだそうです。(ドイツは税込表示が義務付け)

ハイデルベルクのクリスマスマーケット(6)
ドイツのビールジョッキ(ビアスタイン)を売っている店に入ってみました。(Cマーケットの屋台ではない)

これは陶器・錫・ガラスなどで作られたフタ付きのジョッキで、紋章、ハイデルベク城のモチーフ、地名などが入った素晴らしい出来映えです。

ドイツに詳しい友人の判定によると、値段は70ユーロ(1万1千円)程度、これは職人の手作りではなく、(半)工業製品とのことです。
手作りの場合は最低150ユーロだそうです。

ハイデルベルクのクリスマスマーケット(7)
ネッカー川に架かる有名な”カール・テオドール橋”です。
前に来たときも橋の中央まで行ってみたので、今回も行ってみました。川は全長370km、最終的にはライン川に合流すると説明にありました。

橋は1700年代の末に建設され、全長約200m、幅は8m、橋の旧市街側に建つ像は橋の建設者の”カール・デオドール”だそうです。

橋からはハイデルベルク城がよく見え、哲学の道も見えるそうですが、よくわかりませんでした。

ハイデルベルクのクリスマスマーケット(8)
カールデオドール橋の旧市街側に”橋門”があり、この左右には高さ25〜30mくらいの望楼(白い塔)があります。写真には片方しか写っていませんでしたが。

これはハイデルベルクを防衛するための監視塔であった、という事です。

橋門をくぐると市街に入ります。暫く歩いたところで橋門の方を振り返ると、橋門と左側の望楼が見えました。

ボクは15年以上前にこの道をブラブラ歩き、当時は夏だったので左右の道路には、多くのテーブルと椅子が並んでいたのを鮮明に覚えています。
その時も観光客が結構いました。

ボクはクリスマスマーケット巡り、という事でドイツ・ハイデルベルクに来た訳ですが、この時ばかりは完璧に15年前にタイムスリップをしていました。

この風景・構図は何百年前と同じで、これから何百年先もも恐らくこのままで姿を保つのでしょう。不思議な感じがしないでもありませんでした。

ハイデルベルクのクリスマスマーケット(9)
2時間のハイデルベルクのCマーケット訪問、見れたのは全体の半分以下でしたが仕方ありません。
遅れないように5分ちょっと前に集合場所に行くと、既に皆さんはお揃いでした。

ここのハイライトは、夜のイルミネーションを丘の上から見下ろすことだそうですが、夕方にはここを離れたので、見る事はできませんでした。

ハイデルベルク大学は特に有名な大学で、現在約3万人の学生が在籍、うち日本人学生は約100名とされています。

フランクフルトのクリスマスマーケット(1)
ここは世界で最古といわれるCマーケットで、1392年から続いている、、、と旅行会社の案内に書いてあります。

来場者数もドイツ国内最大級ということで、開催1ヶ月間で300万人とかの数字があちこちに出回っていますが、これは「白髪三千丈」の世界でしょう。
ドイツ人も中国人と同じで、こういう誇大表現の好きな民族なんですかね。

パウルス教会の近くでバスを降り、集合場所を確認して解散、、、見学スタートです。

フランクフルトのクリスマスマーケット(2)
まず”懐かしのレーマー広場”の方に行ってみます。
見覚えのある木組みの家に囲まれた広場は、人と屋台で身動きもとれないくらいです。

イルミは見事で、周囲の建物とマッチしてしています。人が多いのでメルヘンチックな感傷に浸ることはできませんが、やはり見とれてしまいます。

フランクフルトのCマーケットも6カ所に分散しており、やはりレーマー広場付近に人気が集中しています。

フランクフルトのクリスマスマーケット(3)
レーマー広場には噴水があり、写真の黒い細長い像は”正義の女神ユスティティア”です。左手に天秤、右手に剣を持っています。

20年前に来たとき、付近で結婚式があったのでしょうか、花嫁と花婿それにその友人達と思われる人達が噴水の周りに出てきてワイワイやっていました。

すると花嫁が中の一人からタバコをもらい、”プハー”と吸い出したのにはびっくりした、、、そんな思い出のあるレーマー広場です。

フランクフルトのクリスマスマーケット(4)
グリューワインはこんな感じで頂きました。
テーブルに少しでも隙間があれば、「ここ、使っていい?」と先客に断って割り込みます。

みんなグリューワインだけではなく、ビールとか普通のワインとかを飲みながら楽しく会話です。
クリスマスマーケットはやはり大人の世界です。

イルミとクリスマスの飾り付けの下で、液体燃料を注入しながらのコミニケーション、これは一種の社交の場なのかも知れません。

フランクフルトのクリスマスマーケット(5)
食べ物屋の屋台も数が多いせいか、それほど長い行列ができる訳ではありません。
支払いは現金なので、準備が必要です。一部クレジットカードが使えるところもあるそうですが、10ユーロ以上とかの条件があるそうです。

食べ物は芋系、パン・粉もの系、ソーセージ系、あとはスイーツ系ですね。
飲み物は看板メニューを見ても読めないので、あとで調べるとビール、ワインにラム酒を混ぜたり、柑橘類入れたり、という感じですね。

フランクフルトのクリスマスマーケット(6)
レーマー広場の南にはマイン川という大きな川が流れており、長さ500km以上でライン川に流れ込んでいます。
この川はフランクフルトを南北に分けており、いくつもの橋が架かっており、昼間は素晴らしい景観でした。

レーマー広場に一番近いアイゼルナー橋に行ってみました。南岸には福音教会(ドライケーニヒ教会)がライトアップされて実にきれいに見えました。

25年前も家族4人で、昼間でしたが同じ風景を見たことを思い出します。

フランクフルトのクリスマスマーケット(6)
レーマー広場に戻ってきました。
広場の南側には”アルテ・ニコライ教会”があり、この横の建物に入ってトイレを借りたのを覚えています。

建物に入ると、中ではオバさんがデスクに座って何か書き物をしていました。
「すみません、トイレ貸してください」、と言ったボクの顔も見ないで、左手でトイレの方をさっと指差したのをよ〜く覚えています。

ボクの頭にはナゼか、こういう光景がを20年以上経っても残るのですね、、、自分でも不思議。

フランクフルトのクリスマスマーケット(7)
今回ボクは6つのエリアのうち4つのエリアのマーケットを覗いてみました。
一番人気のあるレーマー広場周辺エリアの屋台は、他のエリアと違って食べ物屋が圧倒的に多くありました。

それ以外の屋台も観光客用の品物を並べている店ばかり、という感じでした。

他に、ここはクリスマスキャロルとかの音楽イベントのステージがあると聞いていましたが、見つける事はできませんでした。

フランクフルトのクリスマスマーケット(8)
フランクフルトのCマーケットはドイツで最も有名だそうで、確かに規模は大きく(エリアが広い)、集まっている人の数も異常とも思える程多かったです。

しかし落ち着いて雰囲気を味わう、というのはあまり向いていないという印象を受けました。

決して騒々しくはないのですが、屋台の統一性もあまりなく、照明なども工夫は少ないように思いました。

ワー、スゴ〜い!という向きにはいいのでしょうが、、、。

フランクフルトのクリスマスマーケット(9)
パウルス教会横でバスを待ちます。
この時、明らかに用心すべき白人2名から、グループのご婦人2人が声を掛けられました。ヨレヨレの防寒着とズボン、汚れた靴、目つきは卑しく、無精ひげ、、、。

声を掛けられたご婦人は“嬉しそうに”対応。しかし男2人はご婦人がツアーグループの一員だとわかったのでしょう、周りを見て去って行きました。
「わ〜、ガイジンさんに声かけられちゃったわ〜」
お二人は残念そうに、あくまで無邪気に嬉しそうでした。
何が起きようとしていたか、ご理解できていない、、、。

フランクフルトのホテル(1)
レオナルド・ロイヤル・ホテル・フランクフルト、4つ星ホテルだそうですが、もちろん我々の通される部屋は、この限りではありません。
でもいつものとおり、ツアーの最後はそれなりのホテルに泊まらせるというのは、ツアー会社の常套手段です。

今回のツアーはホテルは本当に”寝るだけ”、という感じだったので、ボクは最初からホテルにはあまり関心はありませんでした。
でもシャワーを浴びて、暖房の十分効いた部屋で一服すると、やはりほっとしますね。

フランクフルトのホテル(2)
最近、東に行っても西に行っても時差ボケをあまり感じなくなりました。時差ボケは年令とも関係があるそうで、また症状も違ってくるようです。

ボクは50才前後の頃、日本出張でアメリカに帰ったとき、午後は車の運転ができなくなるほど眠くなり、怠くなりました。それが70才になってから東西の移動に関係なく、あまり感じなくなりました。

ボクはかなり前から、朝食抜きという生活をしています。それでも旅に出ると、ほんの少しだけ朝食を頂きます。

 フランクフルトのホテル(3)
12月初旬のドイツ南部の日の出は朝8時頃、日の入りは午後4時半頃で、日照時間は8時間くらいしかありません。

この日のロビー集合時間は9時15分、朝6時頃に起きて朝食を済ませ、8時前に部屋に戻ってきた時の景色です。

道路向こうの教会がぼんやりと空に浮かび、そろそろ外が見えだした頃、という感じでした。

日の入りが早いのは、クリスマスマーケット巡りにはイルミが映えて好都合です。

フランクフルト空港
10時前の空港で、混んでいるという感じではありませんでした。フライトのチェックインをやって、免税品の税金払い戻しの手続きをやって出国審査、その後ラウンジへ。

今回は防寒対策は厚手のコート、手袋、マフラー、ニット帽、厚手の長袖シャツ・ズボン下・靴下、それにブーツ。長時間0℃〜5℃の戸外にいるので、これくらいは必要です。おかげでスーツケースは一杯になります。

ボクは日本では真冬も半袖のシャツ、ズボン下は履きませんので帰る日はこのスタイルに戻しました。

香港着
往きは香港⇒フランクフルトは14時間弱、帰りは12時間を切る、というフライト時間です。
飛行機の巡航速度は変わりませんが、偏西風の影響で2時間近くの差が出ます。結構な長時間フライトです。

香港でのトランジットは2時間半程度で、往きの5時間に比べると楽です。
香港のラウンジでは既に機内で2食頂いていても、やっぱり麺を一杯、ですね。

香港(09:35)⇒セントレア(14:15)で無事到着でした。

今回の旅で必要のなかったもの、スノースパイク
出発前の旅行会社から、「現地では路面凍結で非常に危険」、という連絡がありました。そこでボクはスノースパイクを調達し、持って行きました。

結果、一度も使う必要はありませんでした。
本格的な雨も雪もなく、最低気温はマイナス2〜3℃程度で、路面が凍る事はありませんでした。

ちなみにボクはオハイオで、毎年マイナス15〜20℃を経験しており、こんな時でも普通の靴と、ノーマルタイヤの車で通勤していました。

今回のお土産(1)
ローデンブルクで木組みの家のミニチュアを購入しました。マルクト広場から南に50mくらい入ったところの土産物屋にブラッと入ったところ、精密に作られた陶器のミニチュアがあり、選んだのがこれです。

LEDの照明が内部にセットでき、小さな窓から光が漏れる様子はローデンブルクを思い出すのに絶好です。

買った時、店の奥さんがボク達を外に連れ出し、「これはあれをモデルにしたものです」と、ひとつの建物を指さして教えてくれました。いい思い出です。

今回のお土産(2)
”ゾーリンゲン”の包丁セットです。娘用に1セット、娘に頼まれたのが2セットで、合計3セットを買いました。
ボク達は昔買ったのがあるので、必要なしでした。

時々きちんと自分で研いで、5〜6年に一度は職人に研いでもらえば、一生使える包丁です。

ちょっとびっくりしたのは、前に比べて値段が2倍以上になっている点でした。
ボクはゾーリンゲンのハサミ、ペーパーナイフ、それに爪切りを40年間愛用しています。

今回のお土産(3)
今回訪れた箇所のCマーケットのうち4〜5カ所で売られていた”EVERGRATE”という、マイナーなメーカーのおろし器です。
ボクはこれを本屋で立ち読みした雑誌で見たことがあり、独特のデザインが頭の中に残っており、カミさんへのプレゼントで買いました。

後で調べると会社はドイツ、製造はスペイン、ドイツ国内でもまだ有名ではなく、日本ではどこで売られているのか、ネットで検索しても出てきません。値段も手頃(15ユーロ:2500円)で、ドイツ土産にいいかも、です。

ドイツのクリスマスマーケットは様々なツアーがあり、ボクが感じた選ぶポイントは以下のとおりです。

・ 訪問先の
日程に金、土、日が含まれていないこと。特にフランクフルトのような、人の集まりやすい場所は週末を避けた日程になっているのがよい。
・ クリスマスマーケット訪問中の
昼食、夕食は組み込まれていないツアーがよい。食事があると、集合時間が決められ、見学の柔軟性がなくなる。
・ クリスマスマーケットだけでなく、
他の観光も含まれていると良い。

訪れた場所でボクが印象に残ったのはシュツットガルト、ローデンブルク、ウルム、アウグスブルクでした。
ハイデルベルク、フランクフルトは時間がもっとあって、人出が少なければよかったと思います。消化不良でした。
ニュルンベルクは要らないかな、という感じでした。

今回のツアー、大変いい経験ができました。