ボクの年末の風景(2022−12−19) |
引っ越しに伴って様々なモノの整理をやっている中、亡くなった母親が大切に保管していたかなりの量の書類が出てきた。 曾祖父の卒業証書(明治初期)から父親の各種辞令まで様々な書類で、その中からボクが中学2年生の時に描いた絵が出てきた。 絵は当時近所の宣教師からもらったナショナル・ジオグラフィックのカナディアンロッキーの風景写真を模写した水彩画である。ナショナル・ジオグラフィックの思い出は"2022−10−30"の日記に書いたが、その時に見た写真をボクは模写していたのだった。 ボクは小さい頃から絵を見たり描いたりするのが好きで、特に中学生になってからはそれが高じて、画集などを誕生日のプレゼントに買ってもらったりするようになった。 そんな時見たカナディアンロッキーの風景写真、こういう素晴らしい所で写生できたらどんなにいいだろうと思い、その中の2枚について模写をしたのであった。 水彩絵の具を使って油絵タッチに描いた絵であるが、これを見つけた瞬間ボクは58年前にワープした。 描いたのは東京オリンピックが終わった直後の冬休みだったと思うが、ボクは夜中の1時、2時までかけて1枚を2〜3日くらいで描いたと記憶する。 その後ノートの隅に、ちょっとイラストを描いたりする以外は絵を描くことはなくなったが、絵を見る趣味はずっと続いた。NYメトロポリタン美術館、シカゴ美術館、ボストン美術館、DCスミソニアンなどは何度も行った。 こういうところに家族と行くと、カミさん娘達は退屈しているのがよくわかるのだが、ボクはお構いなしに時間のある限り、館内を舐めるように見て回った。 そして仕事を辞めたボクは今度は水彩画ではなく鉛筆画、それにイラスト描きを始めた。 昔少し興味を持った事を再び始める、、、これもなかなかいいものだと思う。。 |